こんにちは、移住プランナーの移る夢(いるむ)仲西です。
キレイな海と自然に惹かれて訪れた沖縄、なかには惚れ込んでしまって移住をする方も少なくありません。しかし、8割の人が、約3年以内移住に後悔して帰ってしまう、非常に厳しい現実ではありませんか?
憧れてやっとの思いで移住したにもかかわらず、何で3年以内に帰ってしまうのか・・・沖縄に移住を検討している方なら、とっても気になるし何か対策を立てないと明日は我が身、と思っているかもしれませんね。
そこで、国内初の移住プランナーとして、10年の経歴を誇り、400件以上の移住相談に応じた経歴を持つ私が、沖縄に移住して失敗した理由と、移住を成功させるための対策についてお教えいたします。
沖縄への移住を考えている方は、是非ご参考にしてみてください。
ですので、参考情報としてご覧くださいね。
■目次(クリックすると飛びます)
どうして沖縄に移住して失敗したのか?
「南国の楽園」と夢を抱いて沖縄に移住したのに、3年以内に8割の方が帰ってしまうという、非常に残念な結果となっています。「どうして多くの人が、沖縄移住に失敗するのか」と、不思議に思うのではないでしょうか。そして、長く住む対策も気になりますよね。
移住の専門家の私が考える、失敗の主な理由は、次の4点です。
- 移住の理由が弱い
- 沖縄のお金の事情が理解できていない
- 沖縄の風土に戸惑う
- 沖縄県民の気質に馴染めない
となります。
移住の理由が弱い
都会から田舎へ移住をするということは、人生の大きな転機になるはずです。大抵の場合、仕事も変わることになり、生活環境も大きく変化をいたします。しかし沖縄に移住をした人の移住理由をみると、「旅行で訪れた事がキッカケ」の人の比率がとても高くなります。
南国の開放的なイメージに魅了され、移住した先を深く考えずに軽いノリで移住する人の多いことが、失敗者の増加に繋がっているといえます。
残念ながら、憧れや妄想だけで移住しても、理想と現実のギャップから後悔をすることになりますが、厳しいようですが当然の結果かもしれません。
沖縄のお金の事情が理解できていない
沖縄に移住するという事は、年金生活の方や働かなくても十分に預金がある方以外は、何かしらの仕事を見つけて収入を得ないとなりませんよね。
しかし、沖縄の2017年の都道府県別の全国平均年収は、約366万円でしかありません。
しかも、島である事もあり輸送コストがかさむ沖縄では、物価も決して安くはなく、公共料金は逆に割高となっています。
沖縄の収入は、低めかなという事は理解している方が多いのですが、ほとんどの方が生活費も安いだろうと考えています。
こんなはずじゃなかった…と後悔する人が多いのです。
沖縄の風土に戸惑う
沖縄というと台風は多いものの、晴れればカラッとした空気に包まれる、というイメージを持っている方が多いようです。しかし実際はとても湿気が多い地域です。
例えば、同じ南国のイメージがある沖縄とハワイですが、その両方を旅した人であれば、その風土に違いがわかるのではないでしょうか。
ハワイの空港に降り立つと、カラッとした空気にさわやかな太陽の日差しを感じるのに対し、沖縄の空港に降り立つと感じるのは、モヤッとした湿気ではないでしょうか。
この沖縄の湿気は、気を抜いていると、すぐに洋服や蒲団にカビを生えさせます。そのため、沖縄の暮らしでは、部屋に除湿器を備えてる必要があります。
また、海が近いことで塩害もひどく、車のボディや自転車のフレーム等、色々なものをすぐに錆びさせてしまいます。沖縄では新車を買う人が少なく、中古車屋さんが多いのも、この塩害が影響しているからと言われています。
数日間の旅行でも湿気の多さは気がついているかもしれませんが、結局は数日間の滞在でしかありません。気づかなかった沖縄の風土も、実際に生活することで後悔をする人もいるのです。
沖縄県民の気質に馴染めない
小さな島国の日本では、長い歴史の中で独自の文化を築きあげてきました。沖縄はさらに小さな島国として、また、かつての琉球王国として名を残すように、独自の文化を持っています。
例えば、沖縄県民の気質を表現したものに、「うちなータイム」という言葉があります。これは、沖縄時間を意味しており、沖縄県民は時間にルーズであることを指しています。
全国各々には独自の慣習があり、その土地に住む人の気質も異なりますが、特に、沖縄は独特な文化や気質を要していることから、そこに馴染めずに失敗をする人もいるのではないでしょうか。
昔の話ではありますが、沖縄の人に溶け込むには、お酒の回し飲みが必須だったようです。お酒が飲めないと、いや飲めても辛い風習ですね(^_^;)
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沖縄への移住を成功させる秘訣を伝授
沖縄に移住をした人が「どうして失敗をしたのか?」について、主な3つの理由をご紹介いたしましたが、いかがだったでしょうか?
次に失敗をした4つの理由から、移住を成功させるための秘訣について、お教えいたしますね。それは
- 移住の理由をハッキリと考え覚悟する
- 沖縄に溶け込む努力をする
- 沖縄のお金の事情に合った生活をする
- 老後も見据えた計画を立てる
となります。
移住の理由をハッキリと考え覚悟する
まずは、「どうして、沖縄に移住をしたいのか」について、じっくり考えてみることです。
沖縄は旅行をキッカケとし、衝動的に移住をする人が多くいる事が、3年以内に8割もの人が帰るという事実につながっているのです。
⇒沖縄の移住への支援!体験すべきお試し移住支援を専門家がご紹介
移住理由を明確に持つことが移住の成功に繋がります。都会から田舎へと移り住んだりすることは、旅行だけでは気づかなかったマイナス面もたくさん見えてきます。そのような時に、移住した理由を明確に持っていることが、その苦労を乗り越えるパワーの源になるからです。
そして、もう帰らない、といった覚悟を決める事も大切です。沖縄は逃げません。しっかりと考え覚悟してから行動に移しても、決して遅くはないですよ!
沖縄に溶け込む努力をする
沖縄に住んでみると、その湿気や塩害に気分が滅入ってしまうかもしれません。でも、それが沖縄だから当たり前、と割り切る努力が必要です。今は除湿機という便利なモノがあります。外の湿気はとれませんが、除湿機によって室内のカビは飛躍的になくなっています。
沖縄の人が時間にルーズだという話をしました。しかしそれは総体的に表現をしているに過ぎず、すべての沖縄県人が約束を守らず、時間にルーズであることにはなりません。
大切なことは、地域に積極的に溶け込み、その沖縄の人の気質を受け入れることです。そのためには、焦ることなく、自分からコミュニケーションをとることが大切になります。
沖縄のお金の事情に合った生活をする
沖縄県のお金の特徴としては
収入が少なくて支出が多い
という事をお伝えしました。であれば、収入が少なくて支出が多い沖縄に合った生活をする必要がありますね。
そこで必要なのは、憧れの沖縄に住む事が出来ている、という気持ちではないでしょうか?
収入が少なくて支出が多いという事は、生活を切り詰める必要があります。例えば2,000円のランチを1,000円にするとかですね。
そんな時に、憧れの沖縄に住めているのだから、多少の我慢は我慢ではない!といった事が自然に思えるのが理想ですね。
⇒沖縄に移住したい!生活費用や引っ越し代はどれ位か専門家が解説!
老後も見据えた計画を立てる
沖縄に移住するという事は、これからの生涯を沖縄で過ごすという事になりますね。
元気なうちは問題なくても、将来的には生活に大きく立ちはだかる問題も出てきます。
その場になって後悔しないように、あらかじめ老後の事も考え対策を練っておくことが大切になります。
若いうちは住みたい場所に住むのも良いですが、将来は沖縄県内で移住するといった、柔軟な考えも必要になってきます。
⇒老後に移住!沖縄での問題点と成功させるコツを専門家がご紹介
沖縄移住で成功した人はどんな人?
沖縄移住で成功する秘訣をお話しましたが、参考になりましたでしょうか。ここで、移住の専門家の私から、沖縄移住に成功した人の3つの特徴をお教えいたしますね。それは
- コミュニケーションの取れる人
- 「郷に入っては郷に従え」を理解している人
- 地域に何かしらの貢献が出来る人
の3つになります。
沖縄は周りを海に囲まれた小さな島です。那覇市のような大きな町を除けば、小さなコミュニティの中で、助け合いながら生活をしています。その意味からも、沖縄で生活をするのであれば、「コミュニケーション」や「郷に入っては郷に従え」という考え方が、大切になります。
また、移住者に対し懐疑的な地域に、上手に溶け込んでいくためには、何かしら地域に貢献する必要もあります。自分自身のスキルや特技を活かし、地域にとって必要な人材ということをアピール出来れば、溶け込みやすくなるといえます。
まとめ
今回は、沖縄に移住して失敗してしまった人の、特徴や対策についてお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?
夢と希望を抱いて沖縄に移住をしたのに、失敗に終わることはとても残念なことです。沖縄に移住をする人の特徴として、観光をキッカケに移住する人が多いことから、観光では気にならなかった風土や人に馴染めず、後悔をする人の多いのです。
見知らない町に移住をして生活をするということは、その土地に溶け込むことが最も大切になります。
今回、移住の専門家として私から、沖縄への移住を成功して頂きたいと願い、沖縄移住で失敗する4つの理由と、移住に成功した人の3つの特徴についてご紹介を致しました。
The life is only once(人生は一度きり)
皆さまに、素敵な移住生活が訪れることを願っています。
最後までお読み頂きありがとうございました、移る夢(いるむ)仲西でした。