こんにちは、移住プランナーの移る夢(いるむ)仲西です。
「北海道に移住したいのですが、仕事はありますか?」
移住プランナーである私が参加する、全国の地方自治体が首都圏等で開催する移住相談会で、相談者からの質問でもっとも多いのが仕事があるかなのです。確かに、移住をするということは、今の仕事を辞めて移り住むことになるため、不安で仕方ないですよね。
憧れの北海道に移住したいと考え、どこにしようか検討しているのは、とても楽しい事ではあります。雄大な自然や美味しい食べ物など、考えているだけであっという間に時間が過ぎますしね。
しかし、楽しい事ばかりではなく、北海道に移住して生活していくためには、年金生活者以外は収入を得るための手段、仕事を見つけなけらばなりません。
そこで、国内初の移住プランナーとして10年の経歴を誇り、400件以上の移住相談に応じた経歴を持つ私が、北海道に移住する際の仕事の見つけ方についてお届けいたします。
ぜひ、北海道に移住を考えている皆さまは、参考にしてみてください。
■目次(クリックすると飛びます)
北海道に仕事はあります!でも・・・
田舎への移住をしても、「仕事が見つかるのか」とても心配になると思います。しかし、ほとんどの地方都市では、都市圏への若者の流出が止まらず、深刻な人手不足が起きているのです。
地方の中小企業のおよそ4割が、人手不足に頭を悩ましており、事業経営に弊害をもたらしているといわれています。
このことからすると、地方の町に対して、「仕事はありますか」と質問をすることは、少しナンセンスなことにもなります。実際に、地方自治体のほとんどが、求人倍率も1.0倍を超えているからです。
その一方で、「地方の求人情報を見つけるのは難しい」との声も聞かれます。地方の中小企業は、ホームページを運用しているところも少なく、求人は地域のハローワーク頼みとなっているからです。
インターネットを利用すると、全国のハローワークの求人情報を検索することが出来ますが、閲覧できる情報には規制が掛けられており、文字の羅列だけでは事業所の魅力等は伝わりません。
また、自治体が発信する移住情報では、「町の魅力は良くわかるが、仕事の提供はわかりにくい」との指摘があります。
そこで、北海道の仕事を探すオススメの方法は、
- インターネットの求人サイトの活用
- 都市圏等で開催される合同企業フェアへの参加
- 自治体の就職の支援策の活用
です。
インターネットの求人サイトの活用
例えば、国からの委託を受けて北海道が設置をした「北海道プロフェッショナル人材センター」の活用は有効です。北海道内の中小企業の経営改善を目指して、北海道外の企業で経験を積んだプロフェッショナルな人材を、マッチングする事業を実施しています。
これまでの自分の経験を生かせる企業を紹介してもらえるので、仕事に対するモチベーションも保てるのではないでしょうか。
⇒北海道プロフェッショナル人材センターのHPはこちらから https://pro-jinzai-hokkaido.jp
さらに、地方自治体の求人情報発信に注力する企業があります。株式会社ビズリーチは、自社で運営する求人検索エンジン「スタンバイ」内に、地方自治体の特集ページを設置し、地方の中小企業の求人情報が、求職者の目に付きやすいようにしています。
この特集ページでは、求人募集をする企業の魅力を最大限にアピールできるように、職場の写真等をたくさん盛り込んでいるのが特徴です。
知らない土地、知らない事業所の求人情報を、文字列だけでは応募がしにくいものです。求職者の目線に立った、求人検索エンジン「スタンバイ」の自治体特集ページ等を活用してみては如何でしょうか。
⇒求人検索エンジン「スタンバイ」はこちらから https://jp.stanby.com/
都市圏等で開催される合同企業フェアへの参加
また、合同企業フェアでは直接、企業の人と話せるメリットがあります。一度、顔を合わせておくことで、その後の企業訪問がやり易くなります。ただし、北海道は遠方にあることから、企業訪問の際には交通費等の負担が大きくなります。
そこで、企業訪問やインターンシップへの参加時に、サポートをする自治体もありますのでチェックしてみては如何でしょうか。
自治体の就職の支援策の活用
近年、地方自治体の中には無料職業紹介事業を実施するところが増えてきています。この背景には、2016年8月に施行された改正職業安定法により、地方自治体による無料職業消化事業の開設手続きが緩和されたからです。
自治体が地域の企業の求人情報を収集し、移住を希望する者に提供することで、移住者の増加と、企業の雇用状勢の改善を得ようとしています。
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北海道での仕事探し!ここには注意を
田舎でも仕事はあることが解りました。しかし、「希望する仕事がありますか」と問われると、返答は難しくなります。
都会と違って田舎は、仕事の職種が限られているからです。ちなみに、北海道の求人で多い職種は、「医療・介護・福祉、建築、農林水産業」の3種類です。
まず、仕事探しで注意することは、妥協をしないことです。夢を持って移住をしたのに、やりがいのある仕事に就けなかったことで、移住を後悔する人もたくさんいるからです。
地方の自治体は、移住者が人材の不足する事業所で就業してもらえることを願っています。しかし、それよりも自治体が求める移住者とは、地域の活性化に寄与してくれる人です。
例えば、シャッターが閉じたままの店舗を使用し、これまで地域になかったお店を開業する等、町に新しい風を町に吹き込んでもらえる人材です。都会では駅前の物件など手が出せなくても、田舎であれば自治体の助成を受けながら、駅前で開業をすることが出来ます。
また、最近では、地方都市でも光ネットワークの整備は進んでおり、ICTを活用した事業であれば都会も田舎も関係なく成立させることが出来ます。
田舎には希望する職種はないかもしれませんが、田舎では希望する仕事を実現することが出来ます。ぜひ、「田舎に移住とは、自分の夢を実現するため」と、視点を変えてみることが大切です。
まとめ
今回は、北海道に移住する際に重要な仕事の見つけ方について特集してきましたが、いかがだったでしょうか?最近では自治体も就職の支援に力を入れていて、以前より見つけやすくなってきています。
北海道で仕事探しをすると、給与水準の低いことに驚くかもしれません。もしかすると、給与が低いことで、やり甲斐を失くすかもしれません。
また、北海道は大きな企業が少なく、ほとんどが中小企業のため、スキル・アップの研修や教育制度に期待できないかもしれません。
それでも、北海道ならではの特性を活かした企業もたくさんあります。北の恵みを活かした企業や、観光事業の分野で成長する企業など、魅力ある企業を見つける楽しみを持っては如何でしょうか。
そして、田舎でのスローライフや自然の中での子育て、趣味を生かせる暮らし、マイホームと家庭菜園等、移住の目的が明確にすると、仕事に対するやり甲斐も失くさずに暮らせるはずです。
「The life is only once(人生は一度きり)」。
皆さまに、素敵な移住生活が訪れることを願っています。
最後までお読み頂きありがとうございました、移る夢(いるむ)仲西でした。