こんにちは、移住プランナーの移る夢(いるむ)仲西です。私は国内初の移住プランナーとして、10年以上の経歴を誇り、400件以上の移住相談に応じた経歴を持っています。
湘南は、日本有数のビーチと人気のエリアが並び、大人気の地域です。東京都心で一戸建ての家はハードルが高くても、湘南であればその夢も叶います。
リビングの大きな窓から、相模湾に面した湘南の浜辺を眺めながら、のんびりとした暮らしは、誰もの憧れではないでしょうか。そんな湘南に憧れ移住する人が後を絶ちません。しかし、私のもとには
『移る夢さん、子供の頃から憧れて夢見ていた湘南での暮らし、せっかく移住できたのに予想よりも困った事が多く、戸惑っています。何か良い方法はありませんか?』
などといった相談が寄せられます。好きで好きで憧れて、やっと湘南に移住できたのに、なぜ困ったと感じてしまうのでしょうか?そして対策はあるのでしょうか?
そのような声にお応えして、湘南に移住して失敗したと感じる理由と、成功への秘訣についてお届けします。湘南への移住を検討中の皆さまは、是非参考にしてみてください。
■目次(クリックすると飛びます)
湘南に移住して失敗したと感じる3つの事とは
心を躍らせて、憧れの湘南に移住をしたのに、残念ながら失敗したと感じる人もいます。そこには、湘南特有の3つの原因があるのです。それは
- 人気観光地のため騒がしい
- やりがいある仕事が見つからない
- 湘南ブランドで不動産も高い
です。
観光地ならではの住みづらさ
湘南は夏にはたくさんの海水浴客が訪れ、また1年中観光客が訪れるスポットもたくさんある人気のエリアです。しかし残念ながら、人気の海岸近くになればなるほど、観光客も多くなります。
夏の海水浴や花火大会では、自転車のカゴにゴミをポイ捨てするなど、観光客による近所迷惑な行為がたくさんあります。町全体が騒がしいイメージもあり、想像していたのんびり暮らしとは掛け離れてしまうのです。
移住の指南BOOKには、「観光地は住む所ではなく行く所」と書かれたものも存在しています。
このように、湘南に移り住んではみたが、観光地としての住みづらさを感じてしまい、移住は失敗だったと感じる人がいるのです。
やりがいある仕事が見つからない
湘南で一番多い求人は観光やサービス業です。観光地だけあって、求人サイトなどで一番募集をしているのは、お土産屋さんやレストランやカフェなどの飲食店に宿泊施設などになります。
こうした観光やサービス業は、週末の土日は出勤が一般的ですので、これまで東京で会社勤めをしてきた人には、すぐに馴染めないかもしれません。週末に家族サービスをしてきた人ならば、生活スタイルが変わることは、結構ツラく感じるのではないでしょうか。
残念ながら、憧れの湘南に移住をしてみたが、思うようにやりがいのある仕事が見つからず、移住が失敗だったと感じる人がいます。
湘南ブランドで不動産も高い
湘南の町を一見すると、良くある田舎町です。しかし、湘南ブランドで移住をしてくる人の増加により、住民にはオシャレでプライドが高い人が増えています。
この湘南ブランドの影響から、エリアによっては不動産価格が値上がりしています。特に、海岸に近づくほど不動産価格も高騰しており、「湘南は都心からも離れた田舎なのに、思った以上に値段が高い」と感じる人も少なくありません。
その一方で、人気の海岸に近づくほど、塩害が大きくなります。憧れていた海岸エリアに住んでみると、「塩害で自転車はすぐ錆びてしまい、エアコンの室外機はすぐ壊れてしまう」といった話も聞きます。
このように、湘南に移住した人の中には、住居選びで失敗をし、移住したことを後悔する人がいるのです。
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湘南への移住を成功させる3つの秘訣とは
「湘南に移住して失敗したと思った理由」として、仕事や住居について説明をいたしました。次に、移住の専門家である私から、湘南で仕事や住居で失敗をしない秘訣を3つお教えいたします。それは
- 観光地から遠ざかる
- 仕事はそのまま移住
- 住居は高台に住む
です。
観光地から遠ざかる
湘南に移住をしたものの、観光地としての住みづらさを感じるのであれば、そこから遠ざかることです。そもそも、湘南は相模国の南部を指しており、「湘南エリア」と呼べる範囲はとても広くなります。例えば、行政区分でみると、藤沢市から、大磯町や二宮町までになります。
湘南エリアのなかでも、移住に人気の町はたくさんあります。学研パブリッシングが調査した、主婦が住みたい湘南エリアでは、藤沢市が1位に選ばれました。藤沢にはJR東海道線、小田急江ノ島線、江の島電鉄と3つの沿線が乗り入れしており、品川や新宿までのアクセスも抜群です。
江ノ島や茅ヶ崎といった海岸沿いにこだわらなければ、暮らしやすい町はたくさん存在いたします。
⇒イザで特集されていた主婦が幸せに暮らせる街ランキング
仕事はそのまま田舎移住
田舎移住のリスクのひとつは、「やりがいのある仕事先が見つかるのか?」です。
そこで、東京や横浜で仕事を抱える人が、仕事はそのままで移住できるのが、近郊移住と呼ばれるものです。そう、湘南は仕事はそのままで移住が出来るので、移住後の生活を心配する必要もなく、大きなリスクがひとつ解消できます。
さらに、湘南エリアならば、最寄り駅によっては通勤電車で座ることも可能です。ゆっくり座って通勤できるのならば、たとえ通勤時間が長くなったとしても、ストレスを減らせます。
本を読んだり、スキルアップのための勉強に費やすなど、通勤時間を有効に活用できます。
出来るだけ高台に住む
「湘南に住むのならば海岸近く」と、誰しもが考えますが、家賃も高く塩害もひどくなります。新しい自転車なら、室内や扉のついた車庫に入れておけば錆びにくいかもしれませんが、賃貸マンションだと簡単ではありません。
確かに、海のそばに暮らす魅力は大きいかもしれませんが、湘南に住むのであれば高台がオススメです。これにより、塩害も軽減でき、家賃も抑えることが出来ます。そして何よりも、高台に住むことで、素晴らしい眺望を堪能できるかもしれませんよね。
湘南だから出来る移住方法とは?
移住のスタイルには、主に完全移住と2地域移住(もしくは季節移住)があります。前者は住居も全て移すことであり、後者は、夏の暑いシーズンだけは北国で過ごすなど、2つの地域に住居を構えることを指します。
これに対して、都心に近い湘南だから出来る移住方法が、「ウィークデイ移住」と呼ばれるものです。湘南スタイルは、週末に別荘で過ごすケースと、逆のパターンです。
「ウィークデイを湘南で過ごし、週末は東京で過ごす」といった、新しいスタイルです。
「テレワーク」という言葉が浸透してきた昨今では、パソコンひとつあれば、どこでも仕事が出来るようになってきました。また最近では、カフェでパソコンを開いて仕事をする「ノマドワーカー」が急増しています。
このようなビジネススタイルの変化が、「湘南スタイル」と呼ばれるライフスタイルとマッチしたひとつが「ウィークデイ移住」になります。
都心へのアクセスも良い湘南エリアで、自然を感じながら、新しいライフワークを求めて、湘南への移住を考えている人が増加しています。
同じ人気観光地という事もあり、参考になる話もあるかと思うので、よろしければご覧になってくださいね。
⇒軽井沢に移住して失敗!?3つの原因と対策を専門家がアドバイス
他の地域の移住についても特集しているので、よろしければご覧になってくださいね。
⇒移住についての様々な話題
まとめ
今回は、湘南の移住に関して特集してきましたが、いかがだったでしょうか?実際に移住して、失敗だと感じた人の声や対策は参考になりましたか?
湘南の魅力のひとつに、充実した交通環境があります。国道1号線、小田原厚木道路・西相バイパスなどが整備されている湘南は、名古屋・大阪方面だけでなく、信州方面や北関東・東北方面に向かうにも、渋滞している東京都心を通らずに行くことが可能です。
そして、JRの湘南新宿ラインや上野東京ライン、小田急線を使えば、東京都心までもおよそ1時間です。
こうした交通の便利の良い湘南には、ファミリー層からリタイア層まで、あらゆる世代から人気の移住エリアです。特に、「湘南スタイル」と呼ばれる新しいライフスタイルを求めて、若い世代から高い指示を得ています。
この人気の湘南に移住をするのならば、「こうあるべき」といったような、形式にとらわれないことが大切ではないでしょうか。
「The life is only once(人生は一度きり)」。
皆さまに、素敵な移住生活が訪れることを願っています。
最後までお読み頂きありがとうございました、移る夢(いるむ)仲西でした。