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赤ちゃんの成長が遅い原因となる消化管アレルギーとは?

こんにちは、吉川 百です。

ミルクを飲んでいる量が少ないわけでもないのに、赤ちゃんの体重がなかなか増えないけど、どうして?

もしあなたがそんなふうに悩んでいるとしたら、その原因は新生児・乳児性消化管アレルギーであるかもしれません。

年々増加傾向が見られるというこの病気、最悪の場合は死に至ることもある恐ろしいものですが、早く見つけて正しく受診すれば、治療することができる場合がほとんどといいます。

小さく生まれた娘をどう大きく育てるか、そのことに苦心していた私が、今回はこの病気について、知っている情報・知識を余すところなくお伝えします。

赤ちゃんには珍しくなく、小児にも増えつつあるこの消化管アレルギーについて、ぜひよくお知りになり、お子さんの健康管理にお役立てください。

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消化管アレルギーとは?

消化管アレルギーとは食物アレルギーの一種ですが、食べてすぐに症状の出るいわゆる「即時型食物アレルギー」とは少し異なる種類の疾患です。

  • 食品に含まれる特定のタンパク質が原因。
  • 原因タンパク質により、食道・胃・小腸・大腸に炎症を起こす。
  • 発見が遅れると重症化するケースがある。
  • 特に授乳期の子供は「新生児・乳児消化管アレルギー」として分類され、子供のアレルギー疾患の中では最も早く発症する。

消化管アレルギーは、以上のように説明できます。

この病気は発見が遅れると、重症化して死亡したり脳の障害が起きる場合もあり、2008年には腸が壊死(えし)してしまったお子さんの例も報告されています。

子供の場合、患者の半数以上が生後30日までに、あとの半数も1歳頃までには発症するとされますが、中には2歳程度で発症する例もありますので、注意してください。

生後1週間以内に発症してしまうこともありますが、症状の出方によっては見過ごしてしまうこともあるといいます。

なぜこの病気の発症がそれほど早い時期かというと、新生児・乳児の場合、この病気の原因となる食品として、育児用牛乳調整粉乳(普通ミルク、いわゆる粉ミルク)が圧倒的に多いからだといわれています。

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赤ちゃんは、必ずといっていいほど、生まれてすぐにミルクを与えられますよね。

まもなく母乳育児が始まったとしても、初めから母乳が足りるママはそれほど多くありません。

そのようにしてミルクをもらった結果、アレルギーを持っていれば自ずと発症してしまうというわけなのです。

症状が見られた場合、消化器科が専門ですが、赤ちゃんでしたら、まずはかかりつけ医(かかりつけ医がまだいなければ、生まれた病院)を受診しましょう。

出生の入院中に症状が出れば、その場で然るべき対応がとられます。

広く知られている食物アレルギーは即時型で、かゆみ・発疹・呼吸困難などが起きるというイメージがありますが、この消化管アレルギーとは違うものだと、まずしっかり覚えましょう。

なぜなら、消化管アレルギーの特徴は、その症状の出方の遅さにあるからなのです。

それについては、次の項目で詳しく解説致します。

今回は即時型の食物アレルギーには触れませんが、アレルギー反応が起きるしくみは、即時型も消化管アレルギーも共通しています。

ここで食物アレルギーの原理と、即時型アレルギーの詳細について、たいへんわかりやすく解説している動画をご紹介しますので、ご覧ください。

食物アレルギー~注目の治療法で治る!~

消化管アレルギーの症状

消化管アレルギーの症状をご紹介します。

  • 嘔吐(原因タンパク質を含む授乳・食事の30分後~数日後に見られる)
  • 血便(原因タンパク質を含む授乳・食事の1日後~2週間後に見られる)
  • 体重増加不良(原因タンパク質を含む授乳・食事の数日後~3週間後程度に見られる)
  • 下痢(原因タンパク質を含む授乳・食事の数日後~3週間後程度に見られる)
  • あまりないが、発熱(約1割に見られる)

注目すべきは、症状の出方の遅さです。

アレルギーという名前がついていながら、反応がすぐに見られない、このことが消化管アレルギーのやっかいなところなのです。

嘔吐や下痢がある場合、ただの食あたりや消化不良として見過ごすと、ひどい脱水症状を起こし重症化する場合があります。

ですから、新生児や乳児に嘔吐が見られたら、すぐにかかりつけ医などに連絡して症状を説明し、指示を仰いだほうが良いかもしれませんね。

新生児・乳児消化管アレルギー全体の2割に見られるという体重増加不良の場合は、他に症状が全くないことが多いので、見過ごしてしまって手遅れになるといけません。

新生児は体重の増加が目にみえて大きいものですので、なかなか増えなくて不安な方は、すぐに病院に相談しましょう。

消化管アレルギーの原因となる食べ物

新生児・乳児については、先にも述べましたが、圧倒的多数が普通粉ミルクで発症します。

しかし、母乳に消化管アレルギー反応を起こす赤ちゃんもいますので、注意が必要です。

また、授乳期を終えた子供については、特定タンパク質を含む対象の食べ物は以下のように報告されています。

□牛乳

□米

□大豆

□小麦

□卵

子供が初めてこれらの食べ物を口にした直後もさることながら、消化管アレルギーのことを頭の片隅に入れておき、数時間~2,3週間後まで、異変がないか気に留めておくと良いでしょう。

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消化管アレルギーを改善する方法とは?

消化管アレルギーの治療は、たいへん効果があり、成長過程で治ってしまう子がほとんどです。

血液検査などで消化管アレルギーの診断をされた場合、アレルギーの原因となる食べ物を少しずつ摂取して体質を改善していくといいます。

例えば小麦・牛乳であれば、ビスケットを少しずつ食べていくのだそうです。

これにより、2歳で消化管アレルギーを発症した男児が、6歳では何でも食べられるようになったという報告があります。

新生児・乳児についても、治療の過程が変わってきますので、診断と治療のステップを、わかりやすくご説明します。

ステップ① 嘔吐・下痢・血便など消化管の炎症症状、体重増加不良が発見される。

ステップ② 血液検査などで、他の病気の可能性を排除。

ステップ③ アレルギーを起こしにくいミルク(消費者庁許可特別用途食品)を医師の指示のもと与える。

ステップ④ 1ヶ月ごとに症状がなく、体重増加が確認できるようになる。

ステップ⑤ 良くなったら、原因と見られるミルクを与えてみて確定診断。

その後は、アレルギーを起こしにくいミルクで育てていきます。

ちなみに、アレルギー用のミルクは、850g容量で約3,000円で、これを与えることで7~8割の赤ちゃんが回復するということです。

これでも改善しなければ、アレルギーの原因物質をさらに分解したミルクを用いるのだそうです。

そこまで続けますと、大半の赤ちゃんは治療できてしまうのだとか。

安心しましたね。

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まとめ

子供の消化管アレルギーは、乳児の場合はたいていミルクが原因ですが、授乳期を過ぎたお子さんですと、その原因となる食べ物を特定するのに、時間がかかるのだそうです。

それは、複数ある原因食べ物をひとつずつ調べて結果を待つ、という作業をくり返さなくてはならないから、といいます。

今回お知らせした症状があなたのお子さんに見られたら、なるべく早く医療機関に相談なさってください。

ポイントは、症状の内容と、それが出る時期です。

赤ちゃんの場合は、体重がなかなか増えずに成長が遅いと感じ、心配して受診→消化管アレルギーが発見されるという例も多いようです。

母子手帳の中には、身長と体重について示した、いわゆる「成長曲線」のページがありますよね。

その曲線とお子さんの成長を照らした場合、どんどんそれていくようなら、すぐに医師に相談してみましょう。

ただ成長のペースがゆっくりな赤ちゃんで、この病気ではないことが判れば、それに越したことはありませんから。

最後までお読み頂き、ありがたく思います、吉川 百でした。



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