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早期母子接触が抱えるリスクとは?安全に触れ合う方法を伝授!

こんにちは、吉川 百です。

生まれたばかりの赤ちゃんを胸に抱くことは、苦労して出産した母親にだけ与えられた特権ですよね。

以前から、生まれたばかりの赤ちゃんがママと触れ合うことはとても良いこととされ、私が子供を生む少し前までは「カンガルーケア」と呼ばれて、積極的に産科で行われていたようです。

しかし、このカンガルーケアに待ったがかかったのはここ数年来のこと。

危険のないように姿を変えて再登場したのが「早期母子接触」であると私は思っていました。

あなたは、カンガルーケアと早期母子接触の違いをご存じですか?

また、なぜこの生まれたての赤ちゃんとママとの早期の接触にリスクがあるのでしょうか。

今回は、早期母子接触に潜む危険をお伝えします。

2人の娘との大切な思い出であり、初めての共同作業(?)であったこの件を、じっくり思い返しながらお届けしたいと思います。

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早期母子接触の抱えるリスクとは?

ママが生まれたばかりの赤ちゃんと触れ合うだけで、なぜ生命の危険が起こるのでしょう。

まずは、早期母子接触を行うことで考えられるリスクを挙げていきます。

  • チアノーゼ
  • 脳機能障害
  • 気道閉鎖
  • 心肺・呼吸停止

出生後は、呼吸器(肺)・循環器(心臓)に劇的な変化がありますよね。

お腹の中から出てきて、突然肺に酸素が送り込まれるわけですから、これは当然といえます。

早期母子接触をしていく中で起こりえる不幸というのは、こうした赤ちゃんの身体の変化が関係しているようです。

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上の症状について、次にそれぞれ解説します。


チアノーゼ

血液中の酸素の濃度が低くなり、顔・唇・爪の一部などが青紫色になることをいいます。

脳機能障害

赤ちゃんの血液中の酸素が低下し、酸素を十分に含んでいない血液が脳にもたらされると、筋肉の緊張などによって脳機能に障害が起こることがあります。

一命をとりとめても、障害が残る可能性も・・・。

気道閉鎖

文字通り、何らかの原因で気道が塞がってしまう状態ですが、ここからチアノーゼに進むことも多いようです。

赤ちゃんは仮死状態となってしまう場合が多く、気道確保などの処置がなされます。

心肺・呼吸停止

酸素を上手に取り込むことができなかったり、心肺機能がうまく働かなかったりして、このような状態になることがあります。

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早期母子接触そのものに問題があるとは限らない

これまでご紹介したように、生まれたばかりの赤ちゃんの、特に心肺機能はたいへん不安定です。

この接触行為があってもなくても、環境が激変する赤ちゃんの身体には、一定のリスクがあります。

ただ、この早期母子接触を行っている最中に起きたトラブルは、医療従事者がほんの少し目を離した隙に起こる事例が多く、そのことから「早期母子接触にリスク」とうたわれている面もあるといいます。

出生直後に母子接触をする・しないに関わらず、呼吸停止などの危険な状態に陥る例は5万回に1回、何らかの異変は1万回に1回程度起こっているという報告があります。

別の報告では、出生時事故を詳しく分析した結果、早期母子接触中に脳性まひになったケースは7件あったとされます。

しかし、これらは、もともとの赤ちゃんの機能的な問題や母子接触中の観察不足など、原因そのものは解明しづらいものです

早期母子接触を安全に行うポイントとは?

早期母子接触には、留意しなければならないポイントがあります。

これは、ほとんどの産科医療機関ですでに細心の注意が払われていることだと思いますが、ママも知らなかったではなかなか通らない大切な知識だと思いますので、ここでご紹介します。

細かな点はそれぞれの機関により異なることもあるかもしれません。

  • 担当者がずっとつき合う
  • 赤ちゃんの様子を十分に観察できる環境で行う
  • 赤ちゃんを事前にドライアップする(タオルなどで拭く)
  • 赤ちゃんの顔を横に向け、鼻腔の閉塞を起こさないようにする
  • ママは胸の間に赤ちゃんをおき、しっかりと支える
  • 部屋全体を明るくする
  • 室温は25~27度くらいが良い
  • ママのベッドは傾斜がつけられるようなら15度~30度程度の傾斜をつける
  • 赤ちゃんにあたたかいタオルをかける
  • 心拍数・呼吸数・体温のチェックをしっかりと
  • 早期母子接触については、産前にしっかりと当事者間で説明・疑問点の解明を済ませておく

環境の整備は、医療側が整えてくれることですが、特に最後の事前説明については、ひとつでも疑問や不安があれば解決しておくことが大切でしょう。

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お互いに信頼し合ってないと、なかなか良いお産はできません。

私の場合は、産んですぐにぬめりを拭きとっていただいた娘を胸に抱かせてもらいました。

私の衣服に娘の血がつくほど、本当に直後のことです。

しかし、接触はほんの数分で、すぐに看護師さんが娘を連れていき、洗ったり計測したりし、呼吸などが安定したあとで、あたたかくして再び枕元に連れてきてくれました。

その後は10分か15分くらいでしょうか、隣同士で休み、出産に立ち会わなかった昭和気質の夫にも入ってもらい、その様子を見てもらうことができたんですよ。

赤ちゃんの身体の安定・外界への適応などが優先されているな、という印象を私は強く受けました。

その点を踏まえながら、早期母子接触のメリットも与えてあげたい、という病院側の配慮を感じたのです。

それでは早期母子接触のメリットを、次に解説致します。

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早期母子接触のメリットとは?

早期母子接触には以下のようなメリットがあります。

  • ママとの皮膚接触により、体温が維持され呼吸が安定する
  • 母乳分泌が促され、母乳ほ育の期間が長くなる
  • 母子の愛着が深まり、心身に好影響がある
  • 未熟児などが生まれた場合にすぐに隔離された時起こりやすい、ママの喪失感を克服できる

このほかに、赤ちゃんの血糖値が安定するという指摘もあります。

早期母子接触を行うのと行わなかったのとで比較したとき、十分に行った赤ちゃんはほとんど大きく泣かず、体温・血糖値・低酸素からの改善が見られ、逆に行わなかった場合は大きく泣いた赤ちゃんが多かったという報告も。

出生後にすぐ泣くのは、それによって肺に酸素が送られるため欠くことのできない「泣き」ですが、それ以降は、ママを求めて泣いているのではないかともいわれています。

そういえば、うちの娘たちも、最初のひと吠えのあとは、ほとんど泣かずにすやすや眠っていましたっけ。

それではここで、誰もが見入ってしまう、かわいい赤ちゃんの出生の様子がわかる動画をご覧ください。

赤ちゃんを胸に抱くママの気持ちが、伝わってきますよ。

感動の長女出産!【太陽5歳の立会い出産】Baby Birth Childbearing

まとめ

かつてはカンガルーケアと呼ばれていた早期母子接触ですが、両者の意味合いを混同されてしまったために、現在は特に問題ない出産の場合は「早期母子接触」をあえて使っているようです。

その意味合いとは何か?

もともとカンガルーケアとは、南米コロンビアの産院で始まった取り組みでした。

70年代に貧困を理由に妊娠合併症などを悪化させる妊婦さんが多く、赤ちゃんの方も感染症などで死亡率が高かったといいます。

このため、出産後の母子分離があたりまえになっていたようで、ママが病気で離された赤ちゃんに対して愛着を抱けずに養育がいやになるというケースが多発したのだそうです。

この事実への対策として行われたのがカンガルーケア、低体重児など、リスクのある赤ちゃんを出産したケースについて早期母子接触を行ったというのです。

これにより、母親としての自覚と愛情が促され、事態は大きく改善されたとされます。

この効果に着目して、通常のお産にも取り入れたのが先進国。

メリットはあったものの、注意不足などで赤ちゃんの急変を見落とした例などがあり、問題点が浮き彫りになってきたというわけなんです。

現在は、日本では多くの産科医療機関が早期母子接触を行っているようですが、事前の説明や承諾を重視しているところがほとんどだと思います。

カンガルーケアという言葉は、新生児集中治療室で使われる言葉で、早期母子接触は通常の分娩室などで使われる言葉、ということになるでしょうか。

私も事前に説明を受けていましたが、本番では痛くてそんなことは忘却の彼方に・・・

気がつくと娘が胸に乗っていた、という感じでしたね。

あなたも、事前に早期母子接触の意義を知って、充実したお産にお役立てください。

最後までお読み頂き、ありがたく思います、吉川 百でした。

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