せっかく就職しても、長続きしないで辞めてしまう人っていますよね。そんな人には、同じような特徴が見受けられます。
もしかしたら、あなたも長続きしなくて悩まれているのかもしれませんね。
でも、それら特徴・傾向や対策を理解した上で、仕事に向き合うことで、今まで仕事が長続きしなかった自分を変えられるきっかけになるでしょう。
案外自分では気付いていない事も含まれていると思いますよ。
それでは、仕事が長続きしない人の5つの傾向と、その対策についてご紹介していきますね。
多くの方が、この5つの傾向に当てはまると思います。そして、その対策を取ることで仕事が長続きする第一歩を踏み出す事を願っています。
■目次(クリックすると飛びます)
仕事が長続きしない人の5つの特徴
仕事が長続きしない人の特徴として
- 人間関係を構築することが苦手
- 我慢することができない
- 失敗を人のせいにする
- 危機感が薄い
- 過度な理想と現実のギャップが見れていない
事があげられます。
次に、この5つについて解説していきますね。
1.人間関係を構築することが苦手
仕事は集団ですることがほとんどですので、仕事で関わる人達とのコミュニケーションを円滑にとる力が、人間関係を構築して仕事を長続きさせるためには大切です。
関わる人とは、職場の上司や同僚、お客様、取引先等色々な方達を指します。何の仕事でもこれら関わる人達とのコミュニケーションを避けては通れません。
ただ、性格や経験等色々なことが原因で、コミュニケーションが苦手な人も少なくないと感じます。
苦手だから中々人と関わることが出来ず、職場内での人間関係を構築することが出来ずに、孤立してしまって、困ったときに相談できる人が社内にいないために苦しむ・・・。
といったことも想像できますよね。その結果、仕事を辞めてしまう傾向が多いのではないかと感じます。
2.我慢することができない
『石の上にも3年』という言葉が有ります。これは辛くても耐えて続けていることで、乗り越えることが出来(成し遂げる事ができる)る事を意味している言葉です。
しかし、仕事をする上では必ず辛いことや乗り越えないといけないことに直面します。直ぐに諦めて逃げてしまう(辞めてしまう)のか、我慢して乗り越えるのかが試されます。
初めの仕事では上手くいかないことや失敗することも多いでしょう。でも、失敗しても続けることで、上手く出来るようになることもありますよね。
直ぐに諦めて投げ出してしまうと、仕事は長続きしません。我慢する癖がついていない人は、常に何か困難に直面すると仕事を投げ出してしまう傾向がある様に感じます。
3.失敗を人のせいにする
自責と他責(じせきとたせき)という言葉があります。自分に責任があることを自責、他人に責任があることを他責といいます。
仕事をする上では、役職や経験に関わらず、1人1人が責任と役割を担っています。この役割と責任を全うすることで給与という対価を頂いているのです。
自責を果たせなければ評価は下がり、対価である給与も上がらない結果が想像できます。ただ、自責が果たせていないのに、その原因を人のせいにする傾向が強い人を目にします。
『誰々のせいで・・・・○○だ!』
『会社が○○だから、自分は・・・・だ!』、
『何をさせてくれないから自分は○○できない!』
等々、言い訳ばかりで、自分が出来てないことや自分に原因があることに目を向けない人は周囲にいませんか?
確かに、色々な原因で仕事を進める事に支障が出ることは有るでしょう。でも言い訳や他人のせいにしていても、結果を出すことにはつながりませんよね。
色々な困難を解決して答えを導き出すことが、仕事をする上で求められる能力の1つです。
4.危機感が薄い
転職を重ねることは相当なリスクを伴います。主なリスクは2つとなります。
転職回数が多いことが減点対象となる傾向がある。特定の職務経験を持っていない(経験に乏しい)と判断されてしまう可能性があるという2点です。
履歴書には過去の仕事の履歴を事実に基づいて記載するのが基本ですよね。
転職回数が極度に多い、自己都合による転職(転職理由)が多い場合には、何らかの問題を抱えている人と認識され、敬遠される傾向が有ります。
「嫌なら、転職して新たな仕事を探せばいいよ・・・」程度に転職を軽く考えて、転職を繰り返していると、徐々に転職が難しくなってくるでしょう。
また、一か所で長期間働けている人は、特定の業務知識や経験が蓄積されているのに対して、転職を繰り返している人は薄い知識と経験にとどまります。
つまり、即戦力としては使えないと判断されてしまう傾向が有ることも意識しましょう。
5.過度な理想と現実のギャップが見れていない
仕事で、やりたい事と出来る事が違う状況を経験している人は少なくないのではないでしょうか。
努力して希望の就職先で仕事につけた場合でも、希望の部署や仕事が与えられるとは限りません。
また、幾つになっても夢を追いかけて現実を直視しないと、食べて行くことが出来ないケースにも成りかねません。
もちろん、夢や希望を持つことは大切で、それら夢や希望に支えられながら仕事を頑張れます。
反面、現実を直視せずに『過度な理想』を描きながら現実を見失うと、失望感ばかりが強くなり、今の仕事に対して不満やストレスが増してしまうケースもありますよね。
夢と現実のバランスを取りながら、仕事に向き合えることが理想ですよね。
仕事を長続きさせるための5つの対策
では次に、仕事を長続きさせるための対策について、解説させて頂きますね。
仕事を長続きさせるための対策には
- コミュニケーションの基本を身に着ける
- 多様な価値観を認め仲間を広げる
- 自分を信じて今を生きる
- 感謝する気持ちを高める
- 短期・中期・長期の目標を持つ
の5つが考えられます。
では、それぞれについて解説しますね。
1.コミュニケーションの基本を身に着ける
仕事が長続きしない人の特徴として、コミュニケーションが苦手で職場で人間関係を構築することが出来ないケースをお伝えしました。
その苦手を少し克服することで、仕事が飛躍的に楽しくなり長続きする人を、私は沢山見てきました。
コミュニケーションというと、『はなし上手でないと無理』と思いがちですが、それは違います。
コミュニケーションの基本は聞くことで、その聞いた情報に自分の言葉で返すことで話が発展します。
私は仕事を始めたころは本当に人と話をすることが苦痛でしたが、年齢を重ね部下を持つようになり、働き続ける中で、否応なしにコミュニケーションの波が押し寄せてきました。
苦手なコミュニケーションを乗り越えた方法は、座学と経験です。
座学では、『認知行動療法』が私の苦しみや悩みを救ってくれました。
簡単にこの療法を紹介すると、
『朝出勤時に同僚に挨拶をしたら、相手は全く反応しなかった』とします。
貴方はどう受け止めますか?
『無視された。今度は絶対に挨拶してやらない!』
と受けて止めるのか、
『自分の声が小さくて彼は聞こえなかったんだ!』
と捉えるのか。
『彼はとてつもなく今絶望に直面しており、私の声が耳に入らなかったのだ!』
と受け止めるのか、色々な解釈ができますよね。
この受け止め方の柔軟性を沢山持ち、一番都合がいい(自分にとっても相手にとっても)選択肢を選ぶことで怒りや、絶望等を和らげます。
そして、適切な判断や行動がとれるようになることを目指す療法が認知行動の特徴だと私は理解しております。
これは、海外に住んでいた際に知り合いから紹介され実践しましたが、とても助けになりました。また、経験も支えになりました。
若いころは人前で話すと手のひらに冷や汗をかき、動悸がして過呼吸になって倒れた経験もあります。ただ、何度も人前で話すことを経験したことで、徐々に慣れたのも事実です。
自分の実力を過信せずに、自分を認めてあげたことで気持ちが楽になったように感じます。
認知行動療法については、痛みを和らげる方法としてこのブログで特集しています。よろしければご覧になってみてくださいね。
2.多様な価値観を認め仲間を広げる
集団で働く際に重要なことは、相手を認める事です。
育った環境や経験、性格、宗教、趣味、思考、様々な違いを持った人達が仕事という一つのゴールに向かって一緒に働くのです。
お互いの価値観や経験、考え方を認め合いながら物事を議論したり進めたりしないと、何もうまく進みません。
多様な価値観を認めあうことで相手も自分の性格や価値観、態度や話し方等色々な面を認めながら話をしてくれる様になります。
これは、決して話上手になりなさいという意味ではなく、相手を認める事です。その結果、必ず仲間が広がることを意識しては如何でしょうか。
人間関係を『ごま塩』と表現した友人がいました。私はとてもこの言葉に納得感を持っています。Aさんを黒という人もいれば、白という人もいて世の中は成り立っています。
つまり、貴方のことを誰もが認めないのではなく、大切でかけがえのない人と思ってくれている人は周囲に沢山いるのではないでしょうか。
反面、苦手だし関わりたくないと思う人もいるでしょう。
全ての人に認めて頂くことは難しいと、どこかで割り切りながらも、決して他人を否定から入るのではなく、認め合うことで職場でも貴方を理解し、サポートしてくれる人が増えるはずです。
3.自分を信じて今を生きる
私は仕事をする上で、自分を大切に感じられる人に成長することが重要だと感じています。真面目で誠実な人である程、自責の念が強く自分を責めてしまう人が多いように感じます。
自分を愛おしく感じ、褒めてあげることで困難を乗り越える柔軟な心が芽生えます。多少失敗してもいいじゃないですか!人と違っても良いじゃないですか!
今の仕事に精一杯向き合って、出来ることを広げていくことで、貴方の職場での価値は必ず上がるはずです。
4.感謝する気持ちを高める
『縁(えん)』とは、人と人との関わりには不思議なつながりがあることを意味する言葉ですが、同じ会社で一緒に働く人と巡り合うことも不思議な縁だと感じます。
どこの会社でも、上手くいく相手もいれば苦手な同僚や先輩もいます。でも全ての人と縁で結ばれて一緒に働くことになったと考えると、少し気持ちが楽になりますよね。
つまり、苦手な相手でも、『人の振り見て我が振り直せ』ということわざの通り、どんな相手からでも学べることは有るのです。
また、元気に働けることに感謝し、仕事をして給与を得られることに喜びを持てれば、仕事に向き合う姿勢も変わりますよね。
5.短期・中期・長期の目標を持つ
私は、仕事を続ける上で、短期、中期、長期の目標を設けています。
人によってこの期間の定め方(長短)は様々ですが、私は、短期は今日、明日、今週中といった超短期で設定します。
中期は、数か月から数年、長期は3年から5年といった期間です。目標を定めることにどんな意味があるか?
目標は目指すべきゴール(なりたい状態)を意味しますので、このゴールを定める事で、いつまでに、何を、どのレベルで到達したいかということを見定められます。
『5W2H』は仕事でよく使われる整理方法ですが、5つのWと2つのH(When、Where、Who、What、Why、How、How much)で構成されています。
目標を短期・中期・長期で立てる上では、この5W2Hを使ってみると整理がしやすいです。例えば、『Excelの○○関数を仕事で使える状態にする』目標を例にします。
何時までには「1週間後」に。誰がは「私が」。何をは「Excelの○○関数を」。どうするは、「仕事で使える状態にする」です。
例ではExcelを例にとりましたが、大工さんのお仕事や、料理等、事務職以外でも目標の設定は出来ますよね。
目標や到達点を明確にすることで、自分の成長が図れる上、到達した後は更に上を目指せます。
行き詰っている時や、もう頑張れないと思った場面では、特に超短期(今日、明日)で良いのです。
今日は、○○が出来たら自分を褒めてあげよう。明日まで頑張れたら、先ずはゴール達成だ!と考えるのです。
何十年も先の計画を立てて、数日の結果で右往左往していても意味はありません。その時の置かれた状況下で自分に合ったゴールを決める事で乗り越える力を養っていきましょう。
長つづきすることだけが良いのではないけれど
仕事が長続きするのことだけが良いとは限りません。仕事で無理をし過ぎて、心や身体を壊してしまっては一生を台無しにしてしまう可能性もあります。
また、企業にはブラックな会社も存在するのも実態です。
ただ、多くの人が今の仕事に完璧なまでに満足はしていなくても、自分の気持ちと諸々の事情の帳尻を合わせながら、何度も困難を乗り越えて仕事を続けています。
そうこうしている内に振り返ると成長できていたと感じられることも有ると思います。
それでも、辞めざるを得ないのであれば、今の仕事をしっかりとやり遂げてステップアップできるような辞め方が好ましいとは思いませんか?
まとめ
一日の中で職場にいる時間はとても長いので、出来れば自分がしたい仕事につけ、楽しく仕事が出来れば最高ですよね。でも中々、思い通りにならないのも現実ではないでしょうか。
人間関係の悩みや、処遇に対する不満や、仕事の難しさへの悩み等、色々な問題や課題に直面しますよね。しかし、問題や課題を避けて通ることは出来ません。
避けて転職をしても、新たな職場でも色々な問題や課題に直面するはずです。
転職ではない選択肢として、ご自分が変わること・成長すること・意識することで解決出来ることや乗り越えられることも沢山あると思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。この記事が、あなたに少しでも参考になれば、本当に嬉しく思います。