こんにちは~!水棲動物が大好きな、くろいあまがえるです。赤と黒のコントラストが綺麗なアカハライモリ。そんな小さな宝石を飼うためには、まずはアカハライモリを飼うために必要な道具についての知識が大切なので、前回の記事でご紹介しました。
道具についての知識が得られたら、次はアカハライモリを飼いたくなるのが自然な流れではないでしょうか。
アカハライモリを飼うために仕入れる方法はいくつかあり
- 自分の目で選んでから飼いたい
- 少し変わったアカハライモリが欲しい
- 自分で捕まえた個体じゃないと嫌だ
など、あえてこだわりを大切にすることにより、飼育のモチベーションや愛着の湧き方が違ってくることも多いです。
そこで今回は、アカハライモリを飼うためにどうやって仕入れるのかについて、ご紹介したいと思います。
これを読んで頂ければ、あなたの好きな方法でアカハライモリを仕入れることが出来ますよ!
それでは、アカハライモリの具体的な入手方法の話に入っていきましょう。
■目次(クリックすると飛びます)
アカハライモリをどうやって手に入れる?
アカハライモリの入手方法は、主に次の3つになります。
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- ペットショップやホームセンターなどの「実際にお店に行き購入」する
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- オークションサイトやネットショップなどの「通信販売で購入」する
- 川や池に生息している個体を「自分で捕まえて」くる
例外として、個人的に友人やブリーダーさんから譲り受けるという手段もありますが、選ぶ際の注意点は各項目と共通していますので、今回は触れません。
それでは、これからそれぞれの入手方法について、詳しく見ていきたいと思います。
アカハライモリの入手方法1.お店で購入
実際にお見せに行って購入することは、
- 200~300円という安値でで購入できる
- 自分の目でイモリの状態を確認できる
- 好きな個体を選ぶことができる
といったメリットがあります。
その一方で、デメリットとしては
アカハライモリが入荷していない場合、購入できない
というものがあります。
当たり前のことですが、意外と見落としがちなことなので注意が必要です。
なお、ここで1つ裏話を紹介したいと思います。
ペットショップで売られているアカハライモリは、そのほとんどがWC(Wild Caught/自然採取個体)です。つまり野生です。
CB(Captive Bred/飼育下繁殖個体。簡単に言うなら養殖されたもの)は、採算が取れないので、かなり色の変わったアカハライモリじゃないと売られる事はありません。
WCは、日本国内のどこかの水辺から採集されたイモリ達ですので、産地が不明だったり、流通過程で色々な産地の個体が混ざったりしている可能性があります。
産地にこだわらないのであれば、あまり気にする必要はないと思いますが、こだわりたい人は信頼の置けるショップで購入するようにしましょう。
アカハライモリの入手方法2.通信販売で購入
通信販売での購入は
- 変わったイモリが欲しい
- 大量にイモリが欲しい
という場合に有効です。
特に、ヤフーオークションでは、背中の色が灰色や緑や赤で、背中に黒斑が入るといったような色彩変異と呼ばれている、色変わりが出品されていることがあります。
コレクション性のあるアカハライモリを飼育したい方にはおススメです。
価格は基本的に時価ですが――送料別でノーマルが200円前後、ちょっと変わった個体は2,000円~10,000円前後となります。
とても珍しい真っ赤な個体になると50,000円以上することも普通、といったイメージを持っていただけると分かりやすいかなと思います。
また、採集した本人やイモリに強いペットショップが販売していることもあり、販売しているアカハライモリの産地(市町村単位)を教えてもらえることも多いです。
デメリットとしては、
- 購入金額に送料が加算されることが多い
- 原則として個体の状態を写真で判断するしかない
- 到着までに死亡するリスクがある(特に、高温になりやすい夏場は注意)
ということがあります。
とはいえデメリットを考慮しても、それに見合う魅力的なアカハライモリが売られているのが、ネット通販の強みです。
余談ですが、「和歌山県産」のアカハライモリが、個人的には好みです。
緑色が強く出る個体が多いと感じますので。
アカハライモリを販売しているネット通販の店は多くありますが、この店はアカハライモリの飼い方や注意点といった事まで紹介しています。
こういったお店のほうが、信頼できるのではないでしょうか。
(両生類)アカハライモリ(6匹) 沖縄・離島不可 航空便不可 |
アカハライモリの入手方法3.自分で捕まえる
ある意味で一番簡単で、一番難しい、私が最もおススメしたい方法です。
生息地を見つけるまでが大変ですが、一度見つけてしまえば大量に生息していることが多いですし、その中から自分の好みに合った個体を選ぶこともできます。
そして何より、実際の生息地を知ることで「飼育にフィードバックすることができる」というメリットがあります。
また、定期的に生息地に通っていると、コレクション性の高い綺麗なイモリが網に入ることが稀にあります。
そういう意味では、採集という方法は「宝探し的な楽しみ方」もできると言えます。
ただし、場所によってはアカハライモリを保護している所もありますので、事前に採集して良い場所なのか確認しておきましょう。
埼玉県では「県内希少野生動植物種」としてアカハライモリの捕獲を届出制にしています。
届出をせずに捕獲をした場合、「6月以下の懲役又は30万円以下の罰金」となる場合があるので、注意が必要です。
また、国立公園内などでの採集も慎みましょう
元気なアカハライモリの選び方
元気なアカハライモリを選ぶには、次の3つのポイントを頭に入れておくことをおススメします。これは販売されているイモリも採集したイモリも共通です。
- 手足の指程度の欠損はすぐに治る
- 痩せた個体には要注意
- 水ぶくれ(むくんでいる)個体や動きの鈍い個体には要注意
次に、3つのポイントについて解説していきますね。
ポイント1・手足の指程度の欠損はすぐに治る
アカハライモリの再生能力は驚異的です。
ある実験結果では、尻尾を根元から切り落としたり、眼球を抉り出したりしても、数か月で完全に元に戻ったそうです。
事実、イモリを多頭飼いしていると、喧嘩をして指を齧られたり、尻尾に切れ目が入ったりすることがあるのですが――そんな場合でも、ゆっくりと再生してくれます。
ポイント2・痩せた個体には要注意
脇腹が浮かび上がっているような「異様にガリガリに瘠せている個体」は選ばないようにしましょう。
基本的に強健なアカハライモリですが、拒食していたり寄生虫の影響を受けていたりする個体は、状態を持ち直すのが難しいですから。
ポイント3・水ぶくれ(むくんでいる)個体や動きの鈍い個体には要注意
痩せている個体だけでなく、太りすぎている個体も注意が必要です。
お腹回りだけが膨らんでいるのなら、抱卵しているメスの可能性もあります。(雌雄の識別は、総排泄孔付近の膨らみを見ることで可能です)
しかし、頭や腕がパンパンになっている個体は、むくんでいるので長生きはしません。
水質悪化に強いアカハライモリですが、飼育する水質が悪い場合に、むくむことがあるみたいです。
同時に、状態の悪いイモリは動きが鈍いことが多いです。
- 手の上でひっくり返しても、起き上がらない
- 水中で追いかけても、反応が鈍い
- 水面にぷかりと浮かんで動かない
などの場合には、購入を見送りましょう。
まとめ
アカハライモリの飼育をするためには、販売されているイモリを購入することも、自分で採りに行くことも、それぞれにメリットがある選択肢だと思います。
冒頭にも書きましたが、アカハライモリを飼うためには、まずはイモリ自体を手に入れないことには始まりませんから。
ちなみに、私が最初にアカハライモリを飼育することになったのは、小学校1年生の時でした。
住んでいた場所が田舎だったので、近所の池にイモリがいたのです。
30代になった今でも、当時の採集や飼育の様子を覚えているくらいですので、小学生の私としては、かなり心を動かされた事柄だったのだと思います。
なので、お子さんがいる方は安全に気をつけながら、一度イモリを採りに行かれるのも楽しいかと思います。
運が良ければ、ネットオークションで販売されているような、綺麗なアカハライモリを飼うことができるかもしれませんよ?
最後までお付き合い頂きありがとうございました!くろいあまがえるでした。
当ブログでアカハライモリについてご紹介!
当ブログでは、アカハライモリについて他にもご紹介しています。参考になる事もあるかと思います。是非ご覧になってくださいね。
⇒アカハライモリの飼育方法!必要な物から長生きのコツまで徹底解説!