こんにちは、みっつです。あんこうと言えば、東のあんこう、西のふぐと呼ばれ、その美味しさが多くの人たちを魅了しています。
そして、骨以外は捨てるところがないと言われるほど、ほとんどの部位が食べられる魚として知られていますね。
そして、あんこう料理の代表格と言えば鍋となります。
あんこうを使った鍋には大きく分けて
- あんこう鍋
- どぶ汁
の2種類あります。
どちらも様々なあんこうの部位を使った鍋料理ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
今回は、あんこう鍋とどぶ汁の違いと、私が本場の茨城で実際に食べたあんこう鍋とどぶ汁をご紹介します。
これを読んで頂ければ、あんこう鍋とどぶ汁の違いは一目瞭然ですよ!
■目次(クリックすると飛びます)
あんこう鍋とどぶ汁の違いって?
あんこう鍋とどぶ汁って何が違うのでしょうか?その違いについて、ご説明したいと思います。
決定的な違いはスープにあった!
あんこう鍋とどぶ汁の決定的な違いは、スープにあります。
あんこう鍋の多くが醤油や味噌で味付けをして、鍋物らしくアッサリとした味わいが特徴です。
また、水炊きのように出汁だけのスープで煮て、ポン酢をつけて食べたりもします。
私たちが一般的に鍋だと思っている、豊富なだし汁で煮込むといった感じですね。
これに対してどぶ汁は、あんこうの肝をふんだんに使って、とても濃厚な味付けとなっているのです。
あんこう鍋でも肝を使う事はありますが、どぶ汁は使う量が半端ではないのです!
どぶ汁ってどのように作るの?
どぶ汁は、まず大量の生のあんこうの肝を鍋で火を通す事から調理が始まります。
火加減に注意しながら、肝が溶けるまで炒めていきます。溶けたらあんこうの身や野菜を加えてると、身や野菜から水分が出てきます。
味付けは味噌が一般的です。
本来のどぶ汁はこのような調理法ですが、あんこうによって水分の量が違ったりするので、かなりの慣れを必要とします。
また、あんこうと野菜の水分だけで調理すると、焦げないように20分程度は付きっきりになる事も。
このような理由から、若干の出汁を加えて調理しやすく改良されています。
それでも使うあんこうの肝の量は半端ではないので、とても濃厚なスープとなり、これがあんこう鍋とどぶ汁との決定的な違いなのです。
元々はどぶ汁がはじまりです
あんこうを使った鍋は、元々はどぶ汁がはじまりです。
あんこうを捕まえた漁師さんが、船上では貴重な水を使わない、肝を焼いて身と野菜の水分で煮る調理法が考え出されました。
これが、あんこうを使った鍋の起源と言われています。その発展系として、あんこう鍋が生まれたのでした。
何故どぶ汁と言われるかについては
- 肝が溶け出したスープが濁るのがどぶろくに似ている
- あんこうの様々な部位を使う事から、全てという意味のどぶから名付けられた
といった説があります。
本場の茨城の名店での実食レポート
あんこうと言えば、茨城が本場として有名です。
旬の冬になると、多くの店であんこう鍋やどぶ汁を味わう事が出来る、あんこう大国といえます。
そこで、私が実際に本場の茨城であんこう鍋とどぶ汁を食べてきましたので、ご紹介したいと思います。
ご紹介する2店とも、美味しいと評判な名店ですので、期待してくださいね。
水戸の老舗・山翠であんこうの全てをを堪能!
山翠は、水戸市内にある郷土料理のお店です。2016年の1月にお邪魔してきました。
昭和20年代後半に東京の銀座から水戸に移転以来、茨城の食材を使った料理を提供する店として、予約必須の人気店となっています。
そんな山翠で頂いたのが、あんこうのフルコース。
あんこう鍋をはじめ、様々なあんこう料理が楽しめるコースとなっています。
ドーンと盛られた食材がお出迎え
山翠でのあんこうのフルコースは、5人でお邪魔した事もあり個室で供されました。
部屋に入ってみると
このようにドーンと盛られた食材がお出迎え。
あんこうをはじめ、豆腐、こんにゃくや、白菜、エノキといった豊富な野菜類が盛られています。
本来は自分たちで食材を鍋に入れて煮込むのですが、今回は店員さんの手が空いているという事で作ってもらいました。
綺麗に鍋に並んでいますね!さすがプロ!自分たちで作ったら、とてもこんな訳にはいきません(笑)
スープは味噌ベースという事ですが、ご覧のとおり透き通っている感じでアッサリとした味付けでした。
今回はフルコースという事もあり、あんこう鍋の他に肝豆腐、あんこう供酢、あん肝も味わう事が出来ました。
どれも手間を惜しまずに作られた、逸品ぞろいです。
初体験の柳焼きに度肝を抜かれる!
山翠のあんこうフルコースには、あんこう鍋と並んでメイン料理がもう1つあります。
それは、あんこうの柳焼きです。柳とは、あんこうのホホ肉の事で、山翠では頭ごと焼いて出してくれます。
いよいよ柳焼きの登場です!!
すっげ~迫力!!
想像を超える大きな柳焼きが運ばれてきて、思わず絶句してしまいました。
添えられているレモンスライスを見て頂ければ、その大きさがわかりますよね。
これで重さ10キロ級のあんこうだそうです。
こんなに食べられるのか・・・という心配をよそに5人無言で食べた結果
見事に完食!ごちそうさまでした!
こちらは、あんこうの歯の部分です。
1度口に入った獲物を逃がさないように、出ようとすると歯に引っかっかるような生え方をしていました。
水戸のあんこう料理の発祥とも言われる山翠のあんこうフルコース。
それは老舗の名に恥じない素晴らしい料理の数々でした。
住所 茨城県水戸市泉町2丁目2番地40号
電話 029-221-3617 0120-21-3617
営業時間 11:00~14:30 17:00~21:00(ラストオーダー)
定休日 火曜日
山翠の料理はお取り寄せも可能となっています。
お店にお邪魔できない、家で山翠の料理を楽しみたい、といった場合に便利ですね!
予約必須!大洗町のちゅう心でどぶ汁に舌鼓
山翠に続きまして、水戸市のお隣の大洗町にあるちゅう心さんで、どぶ汁を頂いた様子をご紹介します。
どぶ汁は予約必須!
ちゅう心は、魚屋さんが経営する魚介類をメインに提供する料理店です。2017年の1月に訪問しました。
どぶ汁は予約が必要で、時価との事です。時価と聞くと、少しビビってしまいますね(^_^;)
山翠とは違い、アラカルトでオーダーしながら、どぶ汁が来るのを待っていると・・・
来ました!大ぶりの土鍋に、具だくさんなどぶ汁です。
鍋は普通カセットコンロを使う事が多いですが、ちゅう心のどぶ汁は鍋敷きを使います。
理由としては
- 煮込みすぎない美味しい状態で食べて欲しい
- 肝が多いので、火にかけていると焦げてしまう
といった感じでしょうか。
具はあんこうの他には、ワカメ、長ネギ、大根と意外にシンプルです。
しかし、あんこうの身が大量に使われていて、とても贅沢な鍋になっています。
そして、肝が溶け出して汁が赤くなっています。
器によそってみると・・・
汁は真っ赤!具にも肝がビッチリ!
見ているだけで、大量の肝が使われているのがわかります。
クセになる濃厚なスープ!
そしていよいよ、どぶ汁初体験です。一口食べてみると・・・
すっげ~濃厚!!
味噌がベースになっていますが、肝の味と香りが強烈です。
漁師が食べているどぶ汁よりマイルドに仕上げているのでしょうけど、本当に濃厚でクセになる味です。
しかし、肝が苦手な人には辛いかもしれません。
私のように肝大好き人間には、堪らない味です(笑)
2杯、3杯とアッという間にお代わりをして、ごちそうさま!
とはならず、スープを残して次のお楽しみに備えます。
待つこと数分
雑炊キター!!(^_^;)
肝とあんこうの身のエキスが溶けたスープで作った雑炊、不味いはずがありませんよね!
こちらも数口で完食してしまいました!
遠く大洗町まで来て食べたどぶ汁、時価で10,000円から15,000円と言われていました。
実際には写真の鍋1つで約12,000円でした。雑炊は1人前320円で、写真の量で2人前です。
他のメニューを注文しながら5人で食べて十分な量がありました。
1人あたり3,000円弱で、これほど濃厚なスープを味わえるのは、本場の茨城ならではですよ!
住所 茨城県東茨城郡大洗町磯浜町987
電話番号 029-267-5134
営業時間 11:30~14:00 17:30~23:00(21:30ラストオーダー)
定休日 火曜日、月曜日1回(不定休)
まとめ
今回は、あんこう鍋とどぶ汁の違いについてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
読んでいただき、写真も見る事で、違いを理解して頂けたのではないかと思います。
骨以外はほとんで食べられるあんこう、食べて美味しいだけでなく実はとても栄養価の高い魚としても知られています。
身や皮にはコラーゲンがたっぷりと、肝にはビタミンA、ビタミンB2やビタミンEが豊富に含まれているのです。
そのおかげで、風邪に引きにくく、高血圧や老化防止といった効果が期待できます。
あんこうは冬が旬ですが、ご紹介した山翠では夏でも冷たいあんこう鍋や料理もあるので、1年中楽しめますよ!
これを機会に茨城に足を運んで、あんこうを食べてみてはいかがでしょうか?
そして茨城の魅力にも、是非触れてみてくださいね!
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あなたの理想の宿が、きっと見つかりますよ!
最後までお読み頂いたあなたに大感謝!みっつでした。