こんにちは、吉川 百です。
タマネギほど重宝する野菜は、他にあまりないですよね。
煮て良し焼いて良し、美容や健康にもってこいの成分もいろいろ含まれていますし、何より年中安定供給されていて値段もお手頃です。
ただ、切り始めると涙が出てくるから、調理前に少しユーウツなき気分になるのがたまにきずかな。
目が痛くて手元が見えなくなった、なんていうことも、あなたも経験しているかもしれませんね。
しかーし! 安心してください。涙が出ないタマネギの切り方があるんです。
主婦ならずとも知りたい、とっておきのその方法をご紹介します。
■目次(クリックすると飛びます)
涙が出ないタマネギの切り方!
それでは早速、涙が出ないタマネギの切り方をご紹介します。
包丁の状態にもポイントがあった!
まずは包丁に注目してみましょう。
タマネギを切る時に大切なのは、タマネギを切った時に発生する涙を出させる成分をなるべく抑えることです。
まずは涙成分の飛散を抑えるために、切れ味鋭い包丁を準備しましょう。
砥石で研がなくても、100均ショップなどで手に入るシャープナーでOKです。
それからこの成分は、低い温度の中では飛び散りにくいということがわかっています。
ですから、包丁を冷やしておくのは有効です。
タマネギを切り始める5分前に冷凍庫に入れておきましょう。
切れ味の良い、冷やした包丁でどう切る?
先ほどもご紹介したとおり、涙を出させる成分を拡散させないタマネギの切り方を意識しましょう。
タマネギの繊維が壊れることで涙成分が飛び散りますから、繊維に対して平行に(目に見えるタマネギの線と並ぶような向きで)包丁を構えます。
そして、包丁は軽く握って、あまり勢いはつけずに軽く押し出すような動きでタマネギを切りましょう。
みじん切りに手間取ってしまう人は、適当な大きさに切った後、フードプロセッサーにお任せすれば楽チンです。
あまり時間をかけていると、空気中に涙成分が広がってしまいます。
どうぞ、手早くお済ませください。
涙の成分さん、飛び散らないでね、と念じることも忘れずに(笑)
涙が出ないタマネギの下ごしらえ!
さて、そろそろタマネギを切るのが怖くなくなってきましたか?
今度は肝心のタマネギの方に注目してみます。
涙が出ないタマネギとはどういう状態でなのかおわかりになりますか?
タマネギを切る時、私たちに涙を出させる成分の動きは、先ほどもお知らせしたように、低い温度の中でなら鈍くなります。
ですから、切り始める1時間前を目安に、タマネギを冷蔵庫で冷やしておきましょう。
せっかく冷えても、常温に戻れば元通りですから、これから切るぞ!という瞬間まで冷蔵庫から取り出さないでくださいね。
ただ、やっぱり今日はタマネギを使うのはやめた!ということになっても、タマネギはきちんと冷蔵庫から取り出しておいてください。
もともとタマネギは冷蔵保存には不向きです。
高温での保管はもってのほかですが、かといって冷蔵庫でも空気の逃げ場がなく、腐りやすくなってしまいます。
たまねぎの保存には風通し、がベストですよ。
冷やすのとは逆に、涙を出す成分を熱であらかじめ気化させてしまうために、レンジで加熱するのも効果があります。
30秒ほどの加熱で良いでしょう。
取り出す時にヤケドをしないように慌てて調理せず、あら熱を冷ましてから切ってください。
そもそも何で涙が出るの?
先ほどからお伝えしていますように、タマネギは私たちに涙を出させる成分を多く含んでいます。
これは硫化アリルといって、ニンニクと同様、香りの元となっている刺激の強い成分です。
この成分は、タマネギの繊維が壊れた部分から大気中に飛び散り、私たちの鼻に侵入して、そこから直結している目に届きます。
そして、目は自然な防御反応として涙を出すのです。
においの元になっているだけあって刺激が強いですから、どおりで痛みを伴うことも多いわけですよね。
でも、この硫化アリル、けっして私たちの敵ではありません。
まず、胃の消化液の分泌を高めて、胃そのものの働きをよくしてくれます。
血液が固まるのを遅らせ、血栓を防ぐ効果も!
他にもコレステロールの代謝を促したり、免疫力を上げる役割だって果たしてくれるのです。
防ぐのは鼻からの侵入だけにして、成分そのものはありがたく摂取しましょう!
【シェフの裏ワザ超速!楽々~玉ねぎのみじん切り 】
こんな風にタマネギが切れたらって憧れますね!
タマネギイナミダよさようなら!
いかがでしたか?
今すぐにでもタマネギを切りたい…ってことはないでしょうが、少しは気楽に切れそうでしょうか。
涙といえば、みなさん、目に見えないストレスで泣きたくなること、ありますよね。
私もしばしば・・・(^_^;)
時には心を許せる人の前で、それが恥ずかしければ一人きりの寝室で、声を上げて涙を流してみてください。
それは立派な心のデトックスではありませんか。
そうした感情に由来する涙は、タマネギを切る時に私たちを悩ませたあの涙とは、涙の成分自体が違うんですって。
流す必要のない涙(=タマネギナミダ)とは、今日でさよならですね。
最後までお読み頂き、ありがたく思います、吉川 百でした。