こんにちは、吉川 百です。
あなたは道に迷ってしまった際に、軌道修正する自信はありますか?
日頃は携帯電話やスマートフォンに頼っていれば良くても、もしそれが使えない状況下で迷子になったらどうしますか?
パートナーや家族が一緒だった時、大切な人に「任せておいて」と胸を叩けるでしょうか。
ましてや1人の時に道に迷って泣きつく相手もいない場合は・・・。
そんな時に頼るべきものを覚えておきましょう。
知らない土地で迷子になってもこれさえ覚えておけば、突破口になる!
そんな目からウロコの情報を知りたいと思いませんか?
普段の生活をいかに機械に頼っているかひしひしと感じながら、またへえそうなんだ、と楽しみながらお読みください。
先人たちに感謝したい!道に迷った時の対処法をご紹介します。
■目次(クリックすると飛びます)
道に迷った時に役立つ4つの対処法とは?
道に迷った時に、いつでも携帯電話やスマートフォンを使えるという保証はありませんよね。
ですから今回は電脳ツールで自分の居所をつかむ方法ではなく、あくまでアナログな方法にこだわってご紹介します。
ケータイがなくても方角がわかるなんて、サバイバル力が高くて素敵です。
ただ、いつも方位磁石を持ち歩いているという用心深い方は、迷わずそちらを見てくださいね。
その1・時計と太陽の位置を合わせてみる
昔、学校の先生に聞いたことがあるというあなた、私も同じです。
でも、正確なやり方をおさらいしましょう。
まず、太陽の方向にアナログ時計の短針を向けます。
固定した短針と文字盤の中の12時の位置の中間に印を置くか付けます。
その印が南の方向を意味するのです。
多少の誤差はありますが、ほぼ南であることに間違いないでしょう。
その2・衛星放送のアンテナを確認してみる
住宅街ではなくても、民家が確認できる場所で道に迷ったら、民家に設置された衛星放送視聴のためのアンテナに着目してみましょう。
衛星アンテナは通常、南西に向けて据えつけてあります。
あなたが向かいたい方角が南西ならしめたもの。
そのアンテナが顔を向けている方へ、すぐさま歩き出しましょう。
その3・VHFのアンテナを確認してみる
テレビのVHFアンテナは、UHFアンテナが魚の背骨のように整然としているのに対して、アンテナの横の長さが不均一です。
横に突き出ている骨の短い方が、電波を発信する方を向いています。
ですから、横の長さが短い方の骨を見てみれば、電波発信基地の方角がわかるというわけなのです。
ちなみに東京ならば東京タワー。
名古屋ならばテレビ塔で、大阪ですと生駒山ということになります。
全国的におしなべて、地デジ前の旧送信所の方を向いていると考えて良いでしょう。
その4・樹木のコケの生え具合を確認してみる
これぞアナログという感じでたまりませんね。
あなたも私もしょせんは動物なのだという気分になります。
これは、簡単な見極め方ですよ。
まず、あなたが道に迷った場所に街路樹が立っているか確かめてみましょう。
街路樹が近くにあったら、樹の表面を見てみてください。
街路樹のコケは、多くの場合陰になりやすい北側に生えています。
あなたが北を目指すのなら、コケがびっしり生えている側の方向へ走ってください。
4つの対処法の問題点とは?
目ざといあなたは、もしかすると先ほどご紹介した「道に迷った時に役立つ4つの対処法」を読みながら、鋭いツッコミを入れていたかもしれませんね。
確かにこれらの4つの方法は万能ではありません。
まず時計の短針を使う方法は、太陽があたっていない時には使えません。
時計を持っていなければなおさらですよね。
そして残念ながら、東から太陽が昇る北半球でしか使えません。
次に衛星放送のアンテナとVHFのアンテナは、民家をはじめとする建物がない場所では無効です。
樹木を確認するやり方も、樹がない所ではだめですし、樹が沢山生えていても全体的に薄暗い場所であれば、樹全体がコケまみれかもしれません。
このように、どんな状況でも使えるという訳ではありませんが、知っておいて損はない情報です。
というのは、東日本大震災をはじめ大きな災害が起こった場合は、携帯電話の利用が出来なかったり、出来たとしても長時間の停電で充電できないといった事が起こります。
私が住んでいた地域は東日本大震災で震度6弱を記録して、10時間以上も停電しました。
これだけの長い時間停電していると、携帯電話のバッテリーもなくなってもおかしくありません。
バッテリーがなくなってしまえば、せっかくのツールも役に立ちませんよね。
そんな時には、このようなアナログな情報が生かされるのです。
ですので、頭の片隅にでも入れておいて頂けると、あなたやあなたの家族、親戚、友人、知人の命を守る切り札になるかもしれませんよ!
慌てないことが一番です
道に迷った!と思ったら、やはり始めに一番大切なのが落ち着くことです。
慌ててしまうと見えてくるはずのものが目に入らないということになりかねません。
まず、落ち着きさえすれば大丈夫だよとあなた自身に言い聞かせてみてください。
今まで色んなことがあったけど、頑張って乗り越えてきたじゃないかと。
携帯電話やスマートフォンが使える状態なら、それらに頼ることはもちろんです。
もしも電話などで地図を確認できない場合も、とにかく慌てません。
周囲をよく見て、標識や表示があるかどうか、ランドマークらしきものがあるかどうか確かめてみて下さい。
どなたかご近所の方が歩いていたら迷わず訊きましょう。
ここはどこですか?と。
電話ができるのなら、目的地に電話して案内してもらっても良いですし、家族に助けを請うのももちろんです。
聞くは一時の恥、ですよ。
もしあなたが道に迷ったのが冬の夜なら、北極星を探してみてください。
北極星はその名が示すとおり、いつでも北の空に輝いています。
その代わり、北極星が北斗七星のそばにあることは覚えておいてください。
明るい時であれば、高い建物の影を見てください。
午前中なら影が向いている方が西、午後は東です。
まとめ
何事に対しても、いつでも万全を期するというのはなかなか難しいことです。
極度の方向音痴である私は、今日中に目的地に着ければ合格、とか無事故で辿り着けたら御の字、というふうにいつもハードルを下げて出かけます。
ただ、子供を持った以上、いつ何時でも子供たちを守る義務が私にはありますし、もしも子供がいなかったとしても、親から貰った大切な生命をなるべく守りきる義務があるのだと思っています。
今回紹介したお話は、あなたのお友達や家族との話題の種になると良いという思いもあります。
これは単に方角を調べる方法についての会話を飛び越え、時計の話、どこかの街の話、星座の話、そしてコケの話にまで、どこまでも広がっていくことでしょう。
印刷された地図を見る楽しみも忘れたくないですよね。
積み木やパズルで子供と遊べば、空間認識能力もアップします。
生身のコミュニケーションがきちんとできる人は、いろんな意味で「道に迷っても、解決できる人」なのではないでしょうか。
最後までお読み頂き、ありがたく思います、吉川 百でした。