こんにちは、吉川 百です。
お中元やお歳暮で頂いたギフトの海苔や乾麺、安売りの時に買い過ぎた缶詰や実家からもらってきたレトルト食品。
あなたのキッチン収納の中で、ひたすら出番を待っている待機食品はありませんか?
そんな食料品を必要としている人や場所に寄付するフードドライブに参加するというのはどうでしょう。
難しいことは何もありません。
今大注目のこのフードドライブについて、わかりやすく解説していきます!
■目次(クリックすると飛びます)
フードドライブってなに?
フードドライブとは、家庭で余っている食料品を集め、行政や支援団体を通じて食料が不足しこれを必要としている方々にお渡しする活動のことをいいます。
不要な衣料品を寄付する活動なども知られていますが、その食べ物版といったところでしょうか。
もともとはアメリカで食料が足りない母子家庭・父子家庭を支援する目的で始まったとされ、すでにアメリカ国内では定着している活動なのです。
なんと年間90万トンの食料物資が、2500万人の方々の手に届いているというから驚きですね。
日本でも食品メーカーやスーパーマーケットなどから余剰な食品を集めて、一人親家庭や高齢者家庭に寄贈する活動を続けるNPO法人などがあります。
この活動をフードバンクと呼んできたのですが、フードドライブは、より個人レベルの草の根運動的なフードバンクとして10年ほど前から始まったということです。
食品を寄贈する先は一般家庭に留まらず、福祉施設や、災害などに遭われて仮設施設や自宅非難生活を強いられている方々など様々です。
飽食の時代と言われて久しく、廃棄処分される食料品の膨大さが社会問題になる一方で、ワーキングプアや高齢化社会・相次ぐ大規模な災害と、食料が不足する状況も拡大していますよね。
意識の高い人々の発声によって、これらの矛盾を解消していこうという動き。
あなたもこのフードドライブに参加して、ご家庭で眠っている食料品を有効活用するとともに、差し迫る社会状況に強い関心の目を向けてみてはいかがですか?
フードドライブの参加方法
関わる方がどなたも目的を遂げられる合理的なフードドライブ。
でも、どうすれば参加できるのでしょう。
先ほどのご紹介しましたとおり、フードドライブは行政やNPO法人などの支援団体によって活動されていることが多いようです。
地道に取り組みを続けてすでに一定の実績を挙げている一般企業も。
いくつかご紹介しますので、名前を知っている、あるいはあなたのお住まいの近くにある団体へお問い合わせしてみてくださいね。
□NPO法人 フードバンク山梨 http://fbyamana.fbmatch.net/
□コープ東北 コープフードバンク http://www.tohoku.coop/
□フードバンク関西 http://foodbankkansai.org/
□フードバンク茨城 https://sites.google.com/site/fbibaraki/
□フードバンク北九州ライフアゲイン http://fbkitaq.net/
□フードバンク鹿児島 http://ksnk.org/
□カーブス(女性専用のフィットネスクラブを運営している企業です)https://www.shufti.jp/users/profile
*フードバンクNPO法人は他にも千葉・富山・広島など多数あります。
フードバンク参加の注意点
フードと一口に言っても、何でも持ち寄って何でも寄贈するというわけにはいきません。
寄付を控えなければならない食品も多くありますのでご注意ください。
ただ団体によって、細かい取り決めは異なりますので、あなたが参加される団体に直接お確かめください。
☆積極的に寄付を受け付けている食品
・乾麺
・レトルト食品
・インスタント食品
・食品のギフト用商品
・調味料
・フリーズドライ食品
・防災食
☆寄付を受け付けられない食品
・賞味期限無記載の食品
・賞味期限まで1ヶ月、または2ヶ月をきっている食品(団体によって異なる)
・パッケージ開封後の食品
・常温保存ができない食品
まとめ
もったいないもったいないと言いながら、賞味期限が切れてしまってついつい廃棄。
フードドライブに参加すれば、そんな生活とさよならできますよね。
何より、食料が不足して困っている方たちの力になれるのです。
年々増加傾向にある一人親家庭や高齢者家庭では、家賃や医療費・教育費に家計を圧迫され、食費に手が回らず毎食十分に食べられない方たちがいます。
そんな弱ったご老人や小さな子供の空腹を、私たちの気持ちひとつで満たすことができるのです。
豊かなイメージの日本にも、高齢化社会に拍車がかかる中で、じわじわと貧困の影がしのびよっています。
今、どんどん広がっている、このフードドライブの活動の輪。
眠った食料品に出番を与えないまま賞味期限を迎えてしまったり、しまったまま忘れてしまったり…。
そんなもったいない経験、私にもあります。
しかし、一方では思うように食料品を調達できずに困っている方々がいることは、あなたもご存知ですよね。
必要としている人がいて、余らせている人がいる。
こうなると、差し上げると言うよりは貰っていただくという方があてはまるかもしれません。
あなたには消費しきれない食品が誰かのためになるとしたら、これほどの有効利用はないですよね。
他人事と思わず、まずは気楽に参加できるフードドライブで無駄にしてしまっていた食料品を有効活用しながら、今困っている「誰か」に救いの手をさしのべてみましょう。
最後までお読み頂き、ありがたく思います、吉川 百でした。