こんにちは、吉川 百です。
あなたは野菜や果物を調理し食べ終えたあと、何か物足りない気分になったことはありませんか?
それは、ゴミ受けに積み重なる野菜・果物の種・皮の山が原因ではないですか。
もったいないことをしているような罪悪感、またはもっと他に使い道があるかもしれないと思いながら、果肉以外の部分を捨てているからかもしれませんね。
野菜や果物の重量のうち、多いものでは半分以上が皮や種が占めているものもありますが、それをすべて捨てているのですから、後味の悪さを感じてもしようがないと思います。
そして、そんなふうに感じることのできるあなたは、きっと心優しく想像力豊かな方なのでしょうね。
だったら、今日からその捨てていた種を新しい観点で活用してみませんか?
街中から外れた土地に暮らし始めて、小さな畑で野菜を育てたり、ご近所の方から農作物をいただく機会が増えた私が、あなたに果物・野菜の種の活用法をご提案します。
面倒臭いことは何もありません。
むしろ、こういう楽しみ方があるんだねと、面白がっていただける内容になっています。
ぜひお読みになって、あの「なんとなくいやな気分」を一掃してしまいましょう。
■目次(クリックすると飛びます)
果物や野菜の種を育てる
簡単、楽しい、日常が豊かになる、食べ終えたあとの果物・野菜の種活用法1つめはずばり、そのまま育てる、です。
やってみましょう。
育てやすさ・楽しさから選んでみた3点です。
- ミニトマト
- メロン
- アボカド
では、それぞれに説明致します。
①ミニトマト
苗を買ってきて栽培したことのある方も多いかもしれませんが、ミニトマトは初心者にも簡単栽培できる頼もしい野菜です。
買ってきたミニトマトから取り出した種でも、しっかり収穫が可能なので、お試しください。
- 熟れたものの方が早く確実に発芽するようですので、はぜたもの・熟れたものから種を取り出しましょう。
- 種のまわりのゼリー質は発芽を抑える成分が入っていますので、きれいに取り除きます。
- 種を日陰で数日乾かし、プランターなどに鉢底石と鉢底ネットを敷いて園芸用土を適量入れ、表面に穴を空けるような感じで等間隔に種を2.3粒ずつ植えましょう。
- 種が露出しないようにそっと、たっぷりの水をあげ、芽が出るまで水を欠かさないように、日当たりの良いところに置いてあげます。
- 芽が出てからは、めりはりをつけて、土が乾いたらお水をあげましょう、トマトは水が少なめの方が甘くなるという説もありますので。
- トマトができたら、どんどん収穫しましょう(どんどん収穫しないと、次々になりません)。
②メロン
これは私もまだやったことがないのですが、わりと成功率が高いそうなので、あなたもご一緒にどうですか?
- 買ってきて食べたメロンの種をとっておき、まわりのワタなどはきれいに取り除きます。
- 日陰で数日、種を干します。
- 次の春に、植えます。
- プランターでの栽培も可能ですが、大きなプランターが必要になります。
- 庭があれば庭に植えて、腐葉土・堆肥などを混ぜて土を肥やしてみましょう。
ホームセンターで簡単に入手可能です。
③アボガド
こちらは栽培ではなく、観賞用として育ててみましょう。
- 果肉をきれいに落とし、種を洗います(食べてから時間が経っていない方が成功率が高いそうです)。
- 鉢に鉢底石鉢底ネットを敷き、園芸用土を入れます。
- アボカドの種を、とがった方を上にして半分程度まで土に埋めます。
- 発芽は20度以上の温度を要しますので、温かいところで管理を。
- 水を切らさないことが大事です。
- 発芽まで1ヶ月程度かかることもありますので、気長に待ちましょう。
- 芽が出たら、そのまま育てても良いですし、ハイドロカルチャー用の砂・石などに移し替えても良いでしょう。
インテリアとしての見栄えが、また変わってすてきですよ。
他にもある比較的育てやすい野菜
きゅうり・ピーマン・オクラ・ゴーヤ・かぼちゃなどは、初心者にも楽に栽培できます。
生命力が高いのであまり細かいことに気をつかわなくて良いのでおすすめです。
苗よりは成功率が下がりますが、食べたあとのものなので、気軽にチャレンジしてみましょう。
- 食べ終えた野菜の種を、汚れを取り除いて日陰で数日乾燥させましょう。
- 大き目のプランターで、ミニトマトと同じ要領で土を用意して種を植え、水をたっぷりあげましょう(大きく育つものは、プランター栽培には不向きです)。
- キュウリもオクラもゴーヤもツルをのばして成長していくので、隣に支柱を立ててあげます。
- 芽が出てきて伸びてきたら、時々ツルを支柱に誘導し、ツルが上部になったら軽く結わえると自分からまきついていきます。
家庭菜園なんて、畑にする場所があって、なおかつ土から作って管理もたいへん、自分には関係ない、とお考えのあなた。
農作物はもっと気軽に収穫できますし、本で勉強したり誰かに弟子入りしなくても、自己流でやるからこそ楽しいということもあります。
正解はあるのかもしれませんが、どんなルートを通っても、おいしく安全な収穫物ができれば、それがあなたの正解なのです。
また特に果物は結実がむずかしいこともあるようですが、観葉植物としてかわいがっている間に、10年もしてから突然実がなったりすることもあるのだとか。
思い通りにならないたのしみ、わが家だけの成長のしかた、それはまるで子育ての面白さにも似ています。
果物・野菜の種で料理を作る
果物・野菜の種は、そのまま食べると胃腸への負担が大きいです。
エキスをいただいたり、上手に風味を活用する方法をお教えします。
○トマトの種ドレッシング
材料
大き目のトマト1個分の種 オリーブオイル大さじ3 レモン汁大さじ1 塩こしょう少々
トマトの種周辺のゼリー質は、この場合そのまま利用します。
すべての材料を混ぜ合わせてよくシェイク。
日保ちはしないので、使い切ってください。
○梅干ししょうゆ
材料 果肉を取り除いた梅干の種7.8粒ほど しょうゆ100ml
しょうゆに種を入れ、おいておくだけです。
1週間ほど冷蔵庫でもちます。
これを冷奴にかけたり、手作りめんつゆのおしょうゆの代わりに使用したり、肉料理のタレに使ったりと、主に和食を梅風味で味わえます。
オクラを小口切りにしたものと長いもの短冊切りをあわせ、この梅しょうゆをかけてかつおぶしをのせれば最高です。
○かぼちゃの種のロースト
かぼちゃの種は食用に向いていて、外国ではかなり普通に食べられているようです。
しかし、消化という意味ではリスキーですので、心配な方は、表面の硬い皮をくだいて、中だけ取り出してお召し上がりください。
- かぼちゃの種を取り出し、ワタなどは取り除ききれいに洗って乾かす。
- フライパンでこんがり色になるまでよく煎り、塩・コショウ。カレーパウダーなどで味をつけても。
なんと化粧水に大変身!
かんきつ類も種の多い果物ですよね。
ビタミンの宝庫のかんきつを意識的に摂取している方も多いと思いますが、種を使った化粧水を試してみませんか。
内側からも外側からもかんきつで美肌にアプローチ。
レモンは、肌につけるとかえってシミの原因になるという情報もありますので、あまり向いていないかも。
おすすめの種は次のとおり。
- ゆずの種
- きんかんの種
- あまなつの種
■作り方
*種のまわりのとろとろした部分はペクチンといって、シミのもとメラニンの生成を抑える物質ですので、そのまま使用しましょう。
材料
<お酒で作る場合>種の分量を1としたら、焼酎10を用意します。
<お水で作る場合>種を1としたら、精製水を3用意します。
あとはグリセリン(薬局で買えます)
- 煮沸消毒した保存瓶に材料を入れ、全体の5%量のグリセリンを入れましょう。
- 肌の弱い人はお水で作ってください。
- ただ日保ちはしませんので、少量ずつ作って、すぐに使い切ってください。
- また、焼酎の化粧水を精製水で割っても良いかもしれません。
いずれにしても、手の甲などで、一度使用感を確かめてからお顔などに使ってください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
野菜や果物の種も、有効活用しようと思えば様々な方法がありますよね。
私は乾燥肌で、なおかつ何の周期なのか10年に一度ほどの頻度で化粧品が合わなくなります。
2年ほど前から使っているのが、ゆずを原料にした化粧品です。
手作り品はまだ使えていないのですが、ぜひやってみたいことのひとつになっています。
先ほども少し触れましたが、敏感肌で多いのがアルコールとパラベンという添加物に弱い方ではないかと思います。
アルコールが入っていると、他の良い素材が吹き飛ぶほどぴりぴりしたり赤くなる場合も。
日保ちは悪くなりますが、お肌の強さに自信のない方は、ぜひとも精製水で割るか、お水でお作りください。
ゆずの保湿効果って本当にすごいですし、香りのリラックス効果も絶大です。
そして、種から育てる野菜や果物、想像以上に楽しくておいしいです。
失敗もまた勉強になりますし、土に米ぬかやコンポストで作った自家製の肥料を混ぜたりして、私もいろいろ工夫しています。
トマトは本当に失敗しませんし、マンションにお住まいの方でもベランダでできます。
ぜひお試しください。
最後までお読み頂き、ありがたく思います、吉川 百でした。