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北海道に移住して後悔!その理由と対策を専門家がアドバイスします

こんにちは、移住プランナーの移る夢(いるむ)仲西です。

日本の最北に位置する北海道は、まさに「ビッグ・アイランド(大きな島)」です。広大な大地と雄大な自然が出迎えてくれます。

都会での暮らしとは比べ物にならないほどに、ゆったりと時間が流れて、同じ日本とは思えないのではないでしょうか?

旅行などで北海道を訪れた人々は、自然が豊かで時間がゆったりと流れる北海道の魅力に、とりつかれてしまいます。このように多くの人を魅了する北海道には、移住を希望する人もたくさんいます。

しかし、夢と希望を持って北海道に移住してみたものの、後悔する人も少なくありません。

そこで、国内初の移住プランナーとして、10年の経歴を誇り、400件以上移住相談に応じた経歴を持つ私が、「どうして、北海道に移住して後悔したのか?」その理由と対策についてお教えいたします。

ご注意
ここにご紹介する支援制度は一例であり、ベストな支援制度をご紹介している訳ではありません。
また、詳細は変更になっている可能性もあるので、自治体にお問い合わせする事をおすすめします。



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どうして北海道に移住して後悔したのか?

北海道は四季が彩る自然に囲まれ、スローライフが実現できる夢の土地です。

私が移住アドバイザーとして接した、夢を持って北海道に移住をしたにもかかわらず後悔をする人には、大きく3つの理由、戸惑いがあります。その3つとは

  • 北海道の広大な土地に戸惑った
  • 雪国の暮らしに戸惑った
  • 北海道民の気質に戸惑った

となります。

北海道の広大な土地に戸惑った

日本の北部に位置する北海道の面積は、九州の2倍に相当いたします。北海道に住んでみると、本州とは距離感が違うことに戸惑ってしまうのです。

例えば、北海道に移住をしたら、「各地を観光して回りたい」と希望をしていたけれど、移住をしてみると簡単ではないこと知ります。札幌→函館は車や電車で約4時間、札幌→網走ならば8時間はかかります。

田舎では「すぐそこ」が「10KM」であったりするなど、距離の感覚がずれてしまいます。当然、距離が離れていることで、車のガソリン代も余計に掛ることになります。

また、広大な土地は観光だけでなく、空港や病院との距離にも注意が必要です。急に実家に帰える必要が生まれたり、急病で救急搬送が必要になったりと、緊急時には広大な土地が邪魔をすることになります。

そして、何よりも広大な土地は、生活の中に疎外感と淋しさを醸し出します。自然の中で置き去りにされた気持ちになるなど、家にこもりがちになる人も少なくありません。

雪国の暮らしに戸惑った

広大な雪景色の美しさに魅了されたり、ウィンター・スポーツを堪能したくて、北海道に移住をする人がたくさんいます。その一方では、雪国での生活に馴染めずに後悔をする人もいます。

例えば、購入した家の玄関が道路から奥まっていたことで、除雪に疲れきってしまう人もいます。中古物件を購入したけれど、壁の断熱材が弱っていたことで、新築と比較しても随分と寒く感じてしまい、住みづらく感じる人もいます。

また、北海道では広大な土地柄から、公共交通機関の整備が遅れています。生活には自家用車は必需品ですが、除雪に悪い地域に住んだことで、雪道の運転に苦労することもあります。

このように雪国の暮らしに馴染めずに、移住したことを後悔する人がたくさんいます。

北海道民の気質に戸惑った

「郷に入っては郷に従え」の言葉があるように、田舎への移住を成功させるには、コミュニケーションがとても大切です。

広大な土地の北海道も、ひとつひとつは人口の少ない、小さなコミュニティで形成されています。コミュニティが小さいということは、人と人とのつながりが深いことを意味しています。

北海道でコミュニティに溶け込むためには、「道民気質」を理解していなければなりません。「道民気質」について文献を調べると、「道民は他者依存が強く自分からの行動に乏しい」又は「遊び心が少ない」などと記載されています。

田舎へ移住を希望する人の中には、「人とのコミュニケーションが苦手だから、田舎でのんびり暮らす」と勘違いをしている人がいます。ですので、残念ながら田舎に移住をしたけれど、コミュニケーションが上手くとれずに後悔する人がたくさんいます。

ここまで書くと、北海道に移住する事に対して不安だらけになってしまうかもしれませんね。

でも大丈夫です!多くの移住希望者の相談にのり、自ら北海道に移住経験がある私が、後悔しないための秘訣をこれから伝授しますね。




北海道移住を成功させる秘訣を伝授

北海道への移住を実現したのに、後悔をしては何もなりません、そこで、前項の移住を後悔する3つの戸惑いを元に、後悔しないための秘訣を4つ伝授いたします。その4つとは

  • 交通の利便性の良い地域を選ぶ
  • 降雪量ではなく積雪量に注目する、そして覚悟も必要
  • 積極的に地域に溶け込む努力をする
  • 住みやすい都市部へまず移住してみる

となります。

交通の利便性の良い地域を選ぶ

例えば、移住をしてから観光巡りをしてみたいのならば、北海道の真ん中に移住をしてみることです。旭川が交通の便が良くおすすめです。そして北海道のヘソと言われる富良野も候補にあがります。だだし、冬の寒さと雪の多さは覚悟しないとならないでしょう。

北海道に移住する事で、実家などから離れた生活となるケースが少なくないと思います。それでも戻る機会が多いのであれば、空港に近い街が便利ですね。例えば千歳空港に近い千歳市や恵庭市はおすすめです。とにかく広い北海道ですから、慎重に考えてみましょう。

緊急時のことが心配であれば、大きな総合病院へのアクセスを考慮しなければなりません。北海道への移住を成功させるためには、ある程度の「利便性」に着目する必要があります。

また、高齢で車の運転が難しくなったときを心配するのならば、バス網が整備されている地域なども考慮しておくと安心です。

降雪量ではなく積雪量に注目する、そして覚悟も必要

北海道に移住を希望する人から良くでる質問が、「どれくらい雪が降りますか?」です。しかし、雪国での生活で気にしなくてはいけないのは、降雪量ではなく積雪量です。

除雪の行き届いている自治体では、生活に必要なエリアの積雪量も少なくなります。例えば、自宅前の道路の除雪が行き届いていれば、朝の通勤・通学も安心です。

高齢で門口や通路の除雪に不安に感じることがあっても、自治体のサポートがある町なら安心です。

このような除雪に対する取り組みは、案外と自治体により格差がありますので、事前にチェックしておく必要があります。雪国の暮らしは、降雪量や最低気温ではなく、除雪等に取り組む自治体のサービスと、暮らす住宅に気をつけることです。

ただし、自治体に『除雪は行き届いていますか?』と質問をしても『行き届いていません』と返答する事はあり得ないですよね。ですので、北海道に移住するなら、それなりの覚悟を決めてください。

都市部のほうが除雪が行き届いていると思われがちですが、道路の本数が多く追いつかないのと、排雪する場所がなく意外に行き届いていないケースがあります。また、小さな町の場合は、予算の関係で除雪が行き届いていない事もあります。

積極的に地域に溶け込む努力をする

北海道の道民気質をよく理解し、コミュニケーションを図ることが、移住成功の秘訣です。特に、町内会議やイベントへの参加、地域の神社祭の顔出し、冠婚葬祭のお手伝い等、小さなコミュニティでは人々が助け合って生活をしています。

ですので、積極的に地域に溶け込んでいくように努力することが大切となります。この努力こそが、北海道に移住して後悔しない大切な秘訣の1つです。

ここで実際にあった、おすそ分けに関するエピソードをご紹介したいと思います。

農家からのおすそ分けは、わざわざ買いに行ったりした物ではなく余り物です。なので、お返しはあまり気にしなくて大丈夫です。いや、気にしないほうが良いです。

気を使って高価なお返しをしてしまったばかりに、馬鹿にされたと思われ2度とおすそ分けをしてもらえなくなった話もあります。5回~10回もらって1回程度、自分の実家の名産物でも取り寄せてお渡しする程度でOKです。

また農家からおすそ分けは採れたての旬の農産物となりますが、 当然、季節によって収穫できるものが決まるので、たくさんの農家から同じ農産物を頂くことになります。

そのとき、「また、○○ですか」と口に出した移住者がいて、地域からはじき出された人がいます。好意は素直に喜んで受ける事が大切ですね。

住みやすい都市部へまず移住してみる

移住したい憧れの場所が地方だったりすると、移住のハードルが高くなりがちです。美しくも厳しい自然、地元の方とのコミュニケーションなど、多くの問題が出てくる事と思います。

そこで、まずは札幌や函館といった都市部に移住してみて、ある程度北海道に慣れてから目的の場所に移住する、といった段階を踏むのも良いでしょう。

都市部では永住する予定ではないので、賃貸住宅がおすすめです。

✓Check
自治体によっては、お試し移住のような感じで移住体験ができる住宅を貸し出すサービスもあります。住んでみないとわからない事も多いので、是非とも活用したいですね。
当ブログでも特集していますので、よろしければ参考にしてみてください。
移住を体験したい!無料もある全国の移住体験住宅を専門家が厳選紹介




移住後に後悔しない北海道の中古住宅の選び方

北海道に移住をする人の大半は、金銭的な事もあり、住まいとして中古物件の購入を希望しています。広大な土地柄の北海道では、土地代も安く、比較的に安価で1戸建ての中古物件が売買されています。

ただし、中古物件を購入する際には、築年数や価格が気になりがちですが、購入後に後悔しないためには、次のことをチェックしてみることです。

まずは、自宅前の道路の除雪状況と、玄関から道路までの距離が大切です。また、屋根の塗装や外壁の張り替え時期、ボイラーや暖房器の耐久残年数をチェックすることです。

北海道では雪の影響から、10年に1回程度は屋根の塗り替えが必要となります。北海道の中古物件を選ぶ際には、空き家になってからの年数が重要です。これは、雪の影響から空き家のままで冬を越えると、家の傷みが大きくなるからです。

折角、安く購入した家も、購入後の手直しで支出が増えてしまうと、意味がなくなります。北海道で中古物件を購入する際には、冬の生活を想定しながらチェックをすることです。



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まとめ

今回は、北海道に移住して後悔する事やその対策、といった事をお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか?

北海道には雄大な自然、野生動物とのふれあい、新鮮な食べ物が溢れんばかりにあります。夢や希望をたくさん持ち北海道へ移住をしたのに、後悔から帰ってしまうことがあっては、悲しいばかりです。

今回、移住の専門家として私から、北海道移住を成功させる秘訣を伝授のコーナーで、北海道へ移住をする際のキーワードをお伝えいたしました。

このキーワードに注意することで、北海道移住を成功させて欲しいと思います。

そして、皆さんにもうひとつのアドバイスがあります。

もしも、移住をしてみたいと思ったときは、
「どうして北海道へ移住をしたいのか?」
「北海道に移住をして何をしたいのか?」

を、自分や家族の間で明確にすることです。

北海道に移住する理由をはっきりさせることで、先ほどのキーワードをクリアする、きっかけとなるからです。

「The life is only once(人生は一度きり)」。
皆さまに、素敵な移住生活が訪れることを願っています。

最後までお読み頂き、ありがとうございました、移る夢(いるむ)仲西でした。

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