こんにちは、移住プランナーの移る夢(いるむ)仲西です。
沖縄では、一番寒い時期でも気温が17℃を超え、春や秋でも20℃を超える温暖な気候が続きます。
温暖で過ごしやすく、そしてキレイな海と自然に囲まれた沖縄で、のんびりと老後生活を送りたいと、移住を決断する人も多くいます。しかし、沖縄で老後を過ごすのに問題点はないのでしょうか?何も知らずに移住してしまうのは危険ですよね。
こんなはずじゃなかった・・・
移住ともなると費用も莫大になるので、失敗しました⇒都会に帰りましょう!なんて簡単には出来ません!
そこで、国内初の移住プランナーとして、10年の経歴を誇り、400件以上の移住相談に応じた経歴を持つ私が、老後を沖縄で暮らす際の問題点について解説します。そして、成功の秘訣もお伝えしていきますので、楽しみにしていてくださいね。
老後生活を沖縄で考えている皆さんは、ぜひ、参考にしてみてください。
ですので、参考情報としてご覧くださいね。
■目次(クリックすると飛びます)
老後を沖縄で暮らす際の問題点とは?
移住プランナーである私が考える、沖縄で老後を暮らす際の問題点は、主に3つとなります。その3つとは
- 典型的な車社会である
- 不動産や物価が意外に高い
- 冠婚葬祭への出席が厳しい
となります。
典型的な車社会である
老後を沖縄で暮らす際の、最大の問題点は交通事情です。沖縄県内では、那覇市内を走るモノレール「ゆいレール」の他に電車が走っていません。ですので、典型的な車社会と言っても過言ではありませんね。車がないと快適な生活は難しいとまで言われています。
沖縄では高齢の人でも平気で運転をしています。その一方で、沖縄の運転事情はそれほどマナーが良いとはいえないのです。移住してから慣れない道を走ると、少し怖い思いをするかもしれません。特に、米軍の車も頻繁に横行していることから注意が必要です。
また、沖縄本島の国道58号線は、宜野湾市や浦添市から那覇市へ通勤・通学する人によって渋滞が発生し、一方で、北部エリアのリゾート地では、観光バスがたくさん走行をしています。
年齢的に運転は不安でも、生活するために車を運転するしかない、といった事が起こるのは、覚悟しないとなりませんね。
不動産や物価が意外に高い
一部の方は、沖縄は田舎だから不動産も物価も安い、と思われています。しかし安いというのは大きな間違いで、沖縄は不動産も物価も高いのです。
郊外の一軒家でも、新築であれば3,000万円以上、中古でも2,000万円以上が相場となっています。賃貸ももちろん高めで、那覇市内のワンルームで45,000円以上が普通です。もはや田舎ではなく高級リゾート地といった貫禄ですね^^;
公共料金も割高となっています。水道料金は本州並みであると言われていますが、電気は15%、ガスは20%以上は割高になります。また、島国である沖縄は公共料金以外も割高です。これは島国に運ぶ輸送のコストが加算されてしまうからです。
冠婚葬祭への出席が厳しい
ある程度の年齢になると、少しずつ増えていくのが冠婚葬祭、特にお葬式への参列ではないでしょうか?会場が近所ならともかく、例えばご自身以外は本州にお住まい、という事になれば、出席するだけでも一大事となってしまいます。
健康の心配も出てくるでしょうし、莫大な旅費の問題も無視できません。沖縄に移住する際には、冠婚葬祭への出席が厳しくなる事は、あらかじめ頭に入れておきましょう。
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沖縄での老後生活を成功させるコツとは
老後の問題点なんていうと、何だか暗くなりがちですよね^^;でも、ここからは沖縄での老後生活を成功させるコツをポジティブにお伝えしますね!(笑)お伝えした沖縄での老後の問題点は
- 典型的な車社会である
- 不動産や物価が意外に高い
- 冠婚葬祭への出席が厳しい
の3つでした。この3つについての解決策をご紹介していきますね。
施設が集まっている地域に住む
車社会である沖縄、車が運転できなくなると生活できるか不安になりますよね。
買い物や病院に行くのに、車がないと無理だ
なんて考えてしまうと思います、であれば、スーパーや病院などが近い地域に住んでしまえば、多くの問題は解決出来ますね!
2003年8月に開通をしたモノレール「ゆいレール」沿いに住むこともオススメです。「ゆいレール」は那覇空港駅から首里城のある首里駅まで、全長約13kmを走ります。沿線の地価は値上がりしており、賃貸マンションの家賃も割高感はありますが、将来を不安なく生活することができます。
モノよりも沖縄を楽しむ気持ちで
誰しもが良い家に住んで、良いものを食べて、良い物を持ちたいと願っています。全てが叶えられれば越した事はありませんよね。でも沖縄に移住したという事は、あなたにとって最大とも言える願いが叶っている状態と言えます。
そんな贅沢な状況に身を置いているのですから、少しの不自由は我慢できるのではないでしょうか?狭いなと感じる家でも、3,000円のランチが食べられなくても、沖縄に住めていると思えば、苦にならないのではないでしょうか?
節約するのも楽しみの1つ、みたいなポジティブな考えになるだけで、金銭的だけでなく気分的にも楽になると思います。
冠婚葬祭への出席は難しい事を伝えておく
沖縄に移住するという事は、今まで住んでいた地域とは疎遠になる事を意味しますよね。それは移住を検討している段階からわかっている事。ですので、親類や友人などには、あらかじめ冠婚葬祭への出席は難しくなる事を伝えておきましょう。難しく言わないで
「南の島の住民になるから出席は難しくなる、ごめん。」
程度で良いですよ。そうしたら
大丈夫、沖縄で幸せに暮らせよ!
なんて言葉が返ってくるかもしれませんよ!
逆に言うと、自分が何かあった時には出席してもらえないという事にもなりますので、心の準備はしておきましょうね。
米軍基地との共存が気になることも
移住プランナーとして10年以上活動している私が、沖縄で老後を過ごす際に、ここにも気をつけて欲しいと思い伝えたい事があります。それは、沖縄は米軍基地が非常に多い、という事です。
沖縄にはアメリカの米軍基地がありますが、近年では、米軍のオスプレイが話題にもなっています。
日本は単一民族として、また長きに渡り鎖国制度がしかれた時代もあったことから、異民族との共存が苦手といわれてきました。近年では、アジア系の観光客が急増しており、誘致に力を入れる地方の自治体もありますが、生活を共存するとなると、なかなか馴染めない人もいます。
特に、高齢者になるほど、異国人との共存に苦手意識を持つのではないでしょうか。ひとつの例として、沖縄では米軍基地の車(通称:Yナンバー車)とのトラブルがあります。
市街地を頻繁に横行するYナンバー車ですが、万が一接触等の事故を起こすと、かなり面倒な問題になります。
まず、アメリカ警察の取調べに応じなければなりません。さらに、Yナンバー車は条約で守られているところから、基本的に保険による補償がなされません。過失の割合にもよりますが、事故状況によっては大きな出費を強いられることもあります。
高齢になると、車の運転が気になりだしますが、こうしたトラブルに巻き込まれないように、気を付けていただきたいと思います。
まとめ
今回は、沖縄で過ごす老後の問題について解説してきましたが、いかがだったでしょうか?沖縄は最も気温が下がる2月でも、10℃を下回ることはないことから、寒さを嫌って沖縄へ移住をする人も少なくありません。
しかし、「年中、暖かくてのんびりとした南の島」の表現だけを信じ、避暑や避寒を目的として沖縄に移住をすると、失敗をしてしまうかもしれません。
老後生活では、歳を重ねるごとに、不憫に思えることが増えてきます。車の運転も少しずつ難しくなってくるのは、仕方のないことでしょう。
沖縄は老後生活を過ごす人にとって、やさしい面がある一方で、高齢者にとって生活しにくい面もあることを忘れてはいけません。沖縄で素敵な老後生活を実現するために、ぜひ無理をすることなく、慎重に永住の地を選んでいただければと思います。
The life is only once(人生は一度きり)
皆さまに、素敵な移住生活が訪れることを願っています。
最後までお読み頂きありがとうございました、移る夢(いるむ)仲西でした。