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高齢者が運転免許の返納を考える際のチェックポイント

こんにちは、吉川 百です。

ご高齢者による交通事故のニュースが多くなったと感じているあなた、ご家族の中に、そろそろ運転を控えてほしいと思われる方はいますか?

しかし、運転に不安のあるご家族がいたとしても、運転が大好きなご家族からハンドルをとりあげてしまうことがおつらくて悩んでいませんか?

頑固な性格のお父様・ドライブが趣味のご主人・お稽古事には運転が欠かせないお母様などに、そろそろ免許証を返納したら?とはなかなか言い出せませんよね。

でも、いつかは返納しなくてはならないのが免許証、大きな事故を起こしてからでは遅すぎます。

今回は、高齢者が運転免許の返納をするタイミングについてを特集します。

運転技能・注意力・記憶力などについてのチェックや、高齢者の方に納得して自主的に免許証を返納していただくための働きかけ方など、あなたのお役に立つ内容をお届けします。

私の両親は今60代で、まだ何とか危なげなく運転できていますが、義理の両親は2人とも75歳を超えました。

義父は体を悪くしたのをきっかけに、何年か前に免許証を自主返納し、今は私たちが運転して、両親の手助けをしています。

ぜひこの機会にご家族で、ご高齢者の免許証返納について、お考えください。

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運転免許の自主返納を考える際のチェックポイント

ご家族が今後免許証の更新を重ね、運転を続けていっても良いものかどうか迷われた場合、以下のチェック項目をお使いください。

  • 車庫入れの時に車体をこすったり、駐車スペースの枠内にうまくおさめられない。
  • ひとつの車線の中で中心走行を保てない。
  • センターラインからはみ出してしまうことがある。
  • 右折がうまくできない。
  • 車線や道を間違えることがある。
  • ブレーキとアクセルを踏み間違えることがある。
  • 標識や信号を見落としてしまうことがある。
  • 行き先がわからなくなるときがある。
  • 同乗者と会話しながら運転ができない。
  • 駐車した場所を忘れてしまうことがある。
  • 車を降りるときに、サイドブレーキを引き忘れたり、ロックし忘れたりすることがある。
  • 近頃、洗車をしなくなった。
  • 近頃、ドライブに行く回数が減った。

上記のチェックポイントの多くに共通しているのは

若い頃は何も問題なく出来た事が、今は出来なくなってきている

という事です。

そして、自動車は数百キログラムもある車体が、百キロ近いスピードで走る、いわば走る凶器ともいえます。

チェックポイントの項目が出来なくなってきているというのは、誰かを死の危険にさらす可能性を秘めている、本当に重大な事なのです。

ここで、高齢運転手さんの適正診断の様子を動画でご覧ください。

高齢者運転講習 運転適性診断

この映像、怖くないですか?昔はバリバリで活躍していたご家族が、こんな衰えを見せるなんて・・・。

そして、大切なご家族が被害者や加害者になりケガなどをされるのも、やはり心配なのではないでしょうか?

高齢者に運転免許を返納させる説得法とは

高齢者ご本人に免許証返納の意志がなかったり、検討するそぶりも見られない場合は、ご家族の説得が必要です。

すでに何度か説得しているけれどなかなかうまくいかない、というあなた、次のような方法をお試しください。

免許証を自主返納すると良いことがあるらしいよ、とアピールする

運転免許を返納すると、「運転経歴証明書」というものが発行されます。

これは身分証明書代わりとして使えますし、自治体によっては、これを提示することで各種割引などの特典がある場合も。

内容の下調べが必要ですが、「タクシーチケットがもらえるんだって」「美術館も割引になるらしいよ」と教えてあげましょう。

警察官や自動車店の人など専門家に手伝ってもらう

自損事故などでも、こすったときなどに傷を警察官や自動車修理店の方に見てもらい、そろそろ控えた方が良い、と説得してもらえるようにお願いしてみるのも良いでしょう。

プライドが高く、ご家族の意見には素直に応じにくい性格の方などには、良いきっかけとなるのではないでしょうか。

代わりの移動手段を見つけてあげる

日常の中の予定に不都合がないよう、月ごとにスケジュールを聞き取って、送迎などをご家族が買って出てあげましょう。

私も義父が免許を返納してからは、出来るだけ送迎を買って出ています。

その事もあるのか、返納しても思ったよりは不便を感じていないようです。

運転ができなくなる=行動範囲が狭くなること・できないことが多くなることへの不安ともいえます。

それを解消してさしあげれば、あなたの提案を受け入れてもらいやすくなるかもしれません。

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趣味をみつけるお手伝い

ご夫婦で楽しめる趣味があればその頻度をあげたり、デイ・サービスに参加してみたり、新たな楽しみを提案をしてみてはどうですか?

地域やNPO法人が運営している高齢者に優しい移動手段がある場合もありますので、上手に利用しましょう。

私のお舅さんは、昔から絵や書を描くのが好きで、体を悪くした今でも積極的に活動しています。

絵手紙を書くのも大好き。

創作と人との交流が同時にできるので、免許を返したあとのご高齢者にはたいへんおすすめです。

本当に気楽に始められて楽しいので、ぜひ一度絵手紙の基本を紹介した動画をご覧ください。

やはり高齢者の事故は多いの?

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日本での交通死亡事故は、やや減少傾向にあります。

しかし、高齢者に限っては事故が増えているのです。

そのうち、75歳以上の方が起こした死亡事故の割合は、年代別の件数でもっとも多いといいます。

2013年に起きた75歳以上のドライバーによる死亡事故の、実に3割以上が認知症かMCIであったいうので、やはり自主返納はもう待ったなしの課題。

警察庁の発表では、75歳以上の高齢者のの死亡事故の原因の約3割が運転ミスで、74歳未満の約2倍にもなっているといいます。

そこで、どのような事故がご高齢者に起こっているか、実際の事故の例をご紹介します。

事故車

片側2車線の右側車線からいきなり左側の側道に進路変更し、走行中の車と衝突した82歳のドライバー。

衝突した相手は軽症だったものの、本人は死亡・同乗者大ケガ。

前年には追突事故を起こしていたとか(2006年・兵庫)

病院へ行こうとして道に迷い、高速道路口に侵入。

それと気づかず逆走を始め、走行車両が奇跡的によけてくれたものの、本人は気づかないまま走行を続けた。

警察官にとがめられても、自分は悪くないの一点張りだったとか(2007年・香川)

運転歴40年のベテラン運転手76歳。

ゴルフに行く途中、国道でカーブを曲がりきれずに正面衝突。

本人は軽傷だったが、相手側運転手は大ケガ・同乗妻死亡・子供半身不随の事態に。

免許返納を検討中の事故でした(奈良県)。

このように、日常耳にすることが多くなった、高齢者による交通事故。

やはり意識的にご家族の間で話題にすることが、いちばんの特効薬かもしれませんね。

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最終的な決め手はご本人の自覚です

高齢者の免許返納が実現するかは、やはりご本人の自覚によります。

例えば物忘れなどが目立つけれど、日常生活に支障のない「軽度認知症(MCI)」の場合、法律上は運転を制限されることはありません。

警察官が目視で危険な運転を目撃すれば別ですが、ご家族などが

「こんな危ない運転をしている」

と警察官に報告したとしても、警察はその話をもとに取り締まったり免許証の返納を促すことはできないということです。

ですから、これについては、本人がご自分の運転力の衰えを自覚する以外にはないのです。

ただ、70歳~74歳のドライバーについては、3年ごとの免許証更新時に高齢者講習を受けることが定められています。

そして、75歳以上のドライバーには、講習予備検査(認知機能検査)を受ける義務があります。

3段階のレベルで認知機能の検査結果が出され、認知症の疑いが強いと診断されれば、免許の更新はできません。

認知症の疑いもあるというレベルであれば更新はできますが、一定の期間内に特定の交通違反をした場合、専門医の診断を受けなくてならず、その結果認知症の診断が下れば、運転はできなくなってしまいます。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

数年前に頑固な義父が、あっさり自分で免許の返納を決断をしたことが、私の目にはとても格好良く見えました。

義母が免許を持っていないこともあり、これで2人きりのドライブはもう楽しめなくなってしまいました。

それがどんなに寂しいことなのか、私にも想像ができますが、今は家族で2人の用事や楽しみの手助けをしています。

2人きりだったお花見も、その後はうちの子供たちと一緒に賑やか(うるさいともいえますね)で、それはそれで楽しんでくれたようです。

長い人生の中で免許をとるまでの若いうちは、いろんな移動手段を使って、自分にできる範囲内の楽しみを味わっていましたよね。

あんなふうに、今楽しめることを探す方が、なくしたものへの未練でなげいているよりも、ずっと前向きで素敵だなと思います。

先ほどのチェックリストで、ご家族が危ないかもしれないと思われたあなた。

ご家族が大きな事故を起こしてケガを負ったり、他人様を傷つけたり、周囲に迷惑をかけたり・・・。

そんな事態になる前に、この記事がご家族の免許返納の一助になれば幸いです。

最後までお読み頂き、ありがたく思います、吉川 百でした。

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