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遠距離介護での交通費は大問題!航空機と電車の節約術とは?

こんにちは、吉川 百です。

してあげる側もされる側も、家庭内でストレスをためながらの介護はたいへんなものですが、最近増えているのが「遠距離介護」、これも本当にたいへんですよね。

介護する側も苦労が多いですが、される側も気を遣います。

晩婚化が進んでいる今、子育てと介護との二足のわらじに悩む方も多いでしょう。

子供が小さいうちに職場のある土地で家を建てたはいいけれど、地元では高齢になった両親からSOSが・・・。

あなたはそんな状態に陥っていませんか?

心労も絶えないことでしょうが、あなたを圧迫するものはそれだけではないはずです。

実際問題、移動にかかる費用は莫大になってしまいますよね。

弱った親に負担させるわけにはいかないけれど、そればかりに家計を回せないというのが一般的な考え方でしょう。

そこで、今回は遠距離介護を頑張るあなたに、その費用の節約方法をご紹介します。

初期介護の生活に少しずつ慣れてきた私は、隣市で暮らす義父母の住む家へ通って、いわば中距離介護をしています。

これでも十分にたいへんさを味わっているのですが、この程度の距離で弱音を吐いていたら、遠距離介護を頑張っておられる方に申し訳が立ちませんよね。

ここでは遠距離介護に欠かせない電車代・飛行機代などの節約法を知っていただき、少しでも通い介護に希望を持っていただけたら嬉しいです。

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遠距離介護での飛行機代節約術

航空チケット代の節約でおすすめしたいのは2つの方法です。

  1. 遠距離介護向け特別運賃制度を利用する
  2. 格安航空会社(LCC)を利用する

遠距離介護向け特別運賃制度を利用する

主要航空各社では、遠距離介護を頑張る方向けに、介護者向け特別運賃を設定しています。

設定している航空会社とサービス名は以下のとおりとなります。

  • 日本航空(JAL)介護帰省割引
  • 全日空(ANA) 介護割引
  • スターフライヤー(SF) 介護割引運賃
  • ソラシドエア(SNA) 介護特別割引

サービスを受けられる人の範囲

要件は4社全てで共通となります。

  • 被介護者の二親等以内の親類
  • 配偶者の兄弟姉妹の配偶者
  • 子の配偶者の父母

この範囲内の人が割引サービスを受けることができます。

有効期間

  • 日本航空と全日空は

    1年間で更新可能

  • スターフライヤーとソラシドエア

    要介護認定期間終了後1ヶ月までで更新可能

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サービスを受けるにあたって、各航空会社に登録が必要となります。

内容は似通っていますので、ここでは代表してJALの介護者向け特別運賃サービスについてお伝えします。

JALカードかJALマイレージバンクカードへの登録

登録に必要な書類
  • 介護保険証か介護認定通知書の提出(コピー可)
  • 発行6ヶ月以内の戸籍謄本か戸籍抄本の提出

登録手続きが済んだら、路線を決めます。

介護者と被介護者それぞれの最寄り空港を結ぶ1路線のみが適用されますのでご注意ください。

このサービスでは、時期路線にもよりますが、だいたい通常利用の30~40%安く航空チケットを購入できます。

某月某日早朝の東京・羽田⇒札幌・新千歳便では、通常4万190円のところを2万5840円でチケット購入できたという紹介がありました。

一旦予約したあとに便の変更をすることも可能ですので、忙しい合間を縫っての遠距離介護も安心ですね。

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格安航空会社(LCC)を利用する

格安航空会社では、もとからお値段が安いので、遠距離介護用の割引は特に設けていないようです。

しかし、安いうえにもっと安くなるサービスがあるので覚えておきましょう。

  • スカイマーク 
    搭乗28日前までにチケットをウエブ予約すると、さらに大きな割引が受けられるサービスがある
  • ジェットスター 
    最低価格保障をしているため、他会社との差額を割引してくれるサービスがある

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年配の世代には、格安航空会社に対して、まだ慣れない方もいらっしゃるかもしれません。

1度試しに乗られてみたら、電車みたいな感覚だなと、その気楽さを実感できるのではないでしょうか。

遠距離介護での電車代節約術

遠距離介護の強い味方は飛行機だけではありません。

電車には、遠距離介護の節約に一役買ってくれるようなサービスはあるのでしょうか。

JR東日本 会員制サイト「えきねっと」

この中の「お先にトクだ値」という割引サービスがあり、最大6人分までチケット購入できます。

特徴を以下に挙げていきます。

  • 乗車日の13日前までに予約すると、最大35%割引(北海道新幹線については40%)が受けられます
  • 発車時刻の6分前まで予約変更が効く
  • 切符は駅の自販機で受け取ることができるため、窓口で並ぶ必要なし

割引例 上野⇒盛岡 35%引きで9,110円(「やまびこ」普通車指定席)

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JR東海 会員サイト「プラスEX」の「IC早割(プラス)」

  • 専用のICカードを作ってネット予約し、カードで乗車する
  • 東京⇔新大阪間では2,000円ほどお得になる
  • 適用される区間・列車・席数は限定される
  • 会員本人だけが購入できる

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JR共通「ジパング倶楽部」

こちらは年齢制限があるサービスです。

  • 男性65歳以上、女性60歳以上の方のみが受けられるサービス
  • 会員登録をすると、JR乗車運賃が20~30%割引になる

いかがでしょうか。

遠距離介護向けに特化こそされていないサービスですが、知らずに定価でばかり利用しているのと比較したら、その差は歴然、ですよね。

おおむねいずれも会員登録が必要ですので、ご注意ください。

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頑張りすぎない遠距離介護をめざそう

筆者である私が介護に際して心がけているのは、義父母の家へドライブがてら遊びに行く、という気持ちを持つということです。

心の奥底では、今日もあれもこれもしなくちゃならなくて大変だな、しかも家に帰ったら、他にもやることが山積み・・・そんな思いもうずまいてはいますが、あえて声に出して自分に言い聞かせます。

おかあさんたちのところへ遊びに行くんだ、と。

遠距離介護を頑張っておられるあなたには、ほんの一時でも、自分の意志・楽しみで行っているんだと改めて思い直す時間をつくられることをご提案します。

ささやかな工夫ですが、これが意外と効くんですよ。

私は片道40分ほどの運転の道中、必ずコンビ二でもスーパーでもいいので、少し寄って、ちょっと高めのドリンクやおやつなどを自分のために買います。

子育ても大忙しの毎日の中で、1人で車に乗れる時間さえ限られている私にとっては、通い介護はたいへんな反面、息抜きにもなっているのだと、こういう瞬間に気づかされるのです。

これを、長距離の方に置き換えてみると、飛行機・新幹線も良いですが、もうひとつおすすめしたいのが「高速バス」なんです。

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飛行機・新幹線と比較すれば、乗車時間も長く、狭くて疲れるイメージがありますよね。

しかし、近頃の高速バスは、従来のイメージを覆すような乗り心地やサービスを展開しています。

1人用のカーテンで間仕切りできたり、豪華なリクライニングシートがあったり、無線LANが使えたり、テレビモニターがあったり、そのようなバスの特徴ごとに選ぶこともできるのです。

東京・大阪間でも4,000円台からの料金設定があり、路線も充実しています。

楽天トラベルからチケットを購入すると、ポイントをためることができるのでさらにお得です。

つらい・しんどい、そんな面ばかりに目をやっていても楽しくありませんよね。

ささやかでも楽しみを見つけて、他人様の手も借りながら、頑張りすぎない介護を目指しましょう。

ここで、最近の高速バス事情を動画でご覧ください。

こちらは女性専用車両で足元は省スペースタイプですが、他にもいろいろあるので、興味のある方は調べてみてください。

ウィラーエクスプレス女性専用バス「Beaute(ボーテ)」に乗ってみた

まとめ

あなたが少しでも遠距離介護にやりがいと楽しみを持っていただけたら、という気持ちでお届けしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

私は、まだ介護の状態が深刻ではないので、「頑張りすぎないで」などと言えているのかもしれません。

介護で心身ともに疲れきっている方もたくさんいらっしゃいますから。

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それでも、下を向いたら終わりと私はいつも思っています。

どうしてもつらいときは、ケアマネージャーなど、介護の専門家に相談することも大切だと考えてもいます。

何もかも自分で背負い込むから追い詰められてしまうのですよね。

ここまで読んでくださったあなたが、きっといつも心をこめてお身内の介護をされているだろうことを想像しています。

そして、敬意を表します。

お互いに頑張りすぎずに、頑張りましょう。

最後までお読み頂き、ありがたく思います、吉川 百でした。

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