こんにちは、九州男児のヤモリんです。
盆地霧の発生頻度が日本有数である熊本県人吉(ひとよし)市。
人吉のシンボルとも言える球磨川(くまがわ)は、霧が立ち込めることでも有名で、霧がかかった人吉の街並みはとても幻想的です。
九州在住である私は、人吉の魅力に惚れ込んで何度か訪れ、その魅力に触れてきました。
今回は、私が何度か訪問した経験から、人吉を訪れた際には是非お立ち寄り頂きたい、絶対に外せないおすすめスポット7つをご紹介したいと思います。
素晴らしい歴史的建造物やレトロで雰囲気のある宿、そして温泉や色々なアクティビティーや老舗巡りと、楽しめることが満載です。
そんな人吉の魅力を一気にご紹介しますので、是非とも参考にしてみてくださいね。
■目次(クリックすると飛びます)
人吉の観光で絶対に外せない7つとは?
人吉を観光する際に絶対に外せない、おすすめスポットが
- 人吉城跡
- 人吉温泉郷
- 球磨焼酎
- 球磨川の恵み
- 老舗を楽しむ
- 球磨川でのアクティビティー
- 国宝青井阿蘇神社
となります。
次にそれぞれの魅力についてお伝えしますね。
1.人吉城跡
まずは、日本の100名城にも選ばれており、国の史跡に指定されている人吉城をご紹介したいと思います。
人吉城は、鎌倉初期に源頼朝の命を受けた相良長頼が当地に着任し、球磨川沿いに築城したのが始まりとされています。
城の建物は度重なる火事で焼失しておりますが、現在はいくつかの櫓(やぐら)、門、土壁などが再建された状態です。
私はお城マニアではございません。しかし、人吉城には感動しました。
私は娘と一緒に、石段を30分程度かけてセッセと登り、本丸跡地まで行ってみたのです。
途中には二の丸、三の丸跡地や、見事な石垣もあり、大木を望みながら石段を上ると、
『当時の武将がこの石段を上り下りしながら、同じ景色を見ていたのでは?』
と考えるだけで感慨深いものがありました。
地元の方によると
「人吉城歴史館(城跡の向かい側にあります。)に立ち寄って、パンフレットをもらって、図面を見ながら城内散策をすると良い」
との事でした。
私は登った後に聞いたのでパンフレットはもらいませんでしたが、是非とも図面を見ながら城内散策してくださいね。
2.人吉温泉郷
人吉観光なら、是非とも温泉に!球磨川沿いを含め、20軒程の温泉が立ち並んでいます。
高級な温泉宿から、リーゾナブルな宿まで色々有りますが、私のお気に入りは『三浦屋温泉ビジネスホテル』です。
なぜ三浦屋温泉ビジネスホテルがおすすめかと言うと
- とてもレトロで良い雰囲気である
- 温泉の質が素晴らしい
といった事からです。
この2つの魅力について、詳しくご紹介します。
1. とてもレトロで良い雰囲気である
初めて訪れた際には、良い意味で驚きのカルチャーショックでした。レトロなんです。昭和なんです!
部屋は和室で小さな洗面台とトイレ、テレビがある部屋でした。窓を開けると球磨川が目の前にあり、川の向う岸には人吉城跡がそびえています。
風呂場に行ってみると、部屋以上に超が付く程のレトロです。
脱衣所にある風呂入口の扉を開けると、下に延びる謎の階段があります。恐る恐る10段程下ると、レトロな温泉に到着。
源泉かけ流しで湯がこんこんと流れています。
風呂の壁には霧島の絵でしょうか?山の中に湖がある絵が描かれています。昔の銭湯で見かけたような懐かしい絵なんです。
窓は中途半端なステンドグラス調のシールが貼られている窓と無色の窓が混在していて、とてもレトロな雰囲気です。
レトロとは言っても、とても清潔に清掃が行き届いていますので、ご安心くださいね。
2. 温泉の質が素晴らしい
温泉は源泉かけ流しとなっています。
私は、この温泉が痛く気に入り3回も入りました。
温泉の質が本当に素晴らしいです。美肌効果が有るそうで、50過ぎの私の肌もピッカピカでプルンプルンです!
この風呂には、熱さを冷ますために3つの湯舟があります。
各湯舟の仕切壁の高さを少しずつ下げているため、熱い源泉が1の湯、2の湯、3の湯と移動しながら湯温が程よく下がります。
心地よく温度が下がった温泉に、ノンビリゆっくり浸かっていると、心も身体も清められる思いを感じます。
こんな素晴らしい温泉には中々巡り合えるものでは御座いません。
近所に建ち並ぶ温泉宿も日帰り入浴が出来る施設も有るようなので、色々なお風呂を巡って満喫すると楽しいですね。
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3.球磨焼酎
人吉周辺で造られる米焼酎は、『球磨焼酎』呼ばれ、焼酎の蔵元が28蔵有ります。
宿泊した温泉宿の更衣室にもポスターが貼ってあり、余りにも沢山の焼酎の写真が見事に並んでいるので、夕食時に球磨焼酎を注文して頂きました。
何種類か頂きましたが、特にお気に入りは『鳥飼』です。
フルーツの香りがかなり際立っている感じで、私が持っていた焼酎の概念を変えられた思いです。
フルーティながらシャープで飲み易く、水割りでもロックでも楽しめ、九州の焼酎の奥深さを感じました。
同じ九州では、大分は麦焼酎の二階堂、鹿児島なら芋焼酎の魔王や森伊蔵、宮崎は芋焼酎の霧島と、有名な焼酎が沢山ありますが、米焼酎ならここ球磨焼酎が九州内随一です。毎年5月には『人吉温泉球磨焼酎まつり』が開催され、沢山の蔵元の球磨焼酎の大試飲会や特産品の販売も行われるそうです。
今回は行けませんでしたが、高橋酒造が運営している『球磨焼酎ミュージアム(白岳伝承蔵)』は、球磨焼酎の歴史コーナーや試飲コーナーも有り、楽しめると地元の方から聞きました。次回必ず立ち寄りたい場所です。
4.球磨川の恵み
球磨川は人吉盆地を貫流し、八代海(やつしろかい)に注ぐ一級河川で、熊本県内最大の川です。最上川・富士川と並ぶ日本三大急流の一つですが、橋の上から川を覗くと緑が濃く、苔や栄養分が沢山含まれていることがうかがえます。
人吉の温泉街からは温泉が川に流れ込んでおり、近くには鴨やシラサギが沢山いました。また、球磨川は大きくて美味しいアユやヤマメが育つことで有名です。
特にシーズンの6~10月は天然のアユが旅館の食事でも町中でも沢山振る舞われます。この天然アユは、実が柔らかく香ばしい匂いでたまりません!
5.老舗を楽しむ
人吉のホテルや旅館が立ち並ぶ中に商店街があります。この商店街も立寄っていただきたい場所です。お店の中には老舗や人気絶大な食事処もあります。
例えば、うなぎの上村は、100年以上の歴史を持つ老舗うなぎ屋さんです。
また、水が豊かな場所だけあって醤油の蔵元もあります。私は釜田醸造所に工場見学に行きました。無料で見学させて頂きましたが、醤油のいい匂いに心も満足でした。
調べてみたら、その釜田醸造所の醤油が通販で買えるようです。興味があれば試してみてくださいね。
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6.球磨川でのアクティビティー
球磨川は食べ物の恵みだけではなく、アクティビティーでも楽しませてくれます。球磨川の川下りは有名です。船頭さんが急流を巧みに舵を取りながら下るのは、迫力満点です。
私が行った日には、人吉城の前でカヌーを練習するグループがいました。また、球磨川でラフティングを楽しむこともできます。
ただ、ラフトボートで濁流を下るので、経験豊富な専門業者で乗ることをお勧めします。ホテルで知り合いになったラフティング好きのお兄さんのお勧めの業者はランドアースだそうです。
7.国宝青井阿蘇神社
人吉城にお邪魔した際、三の丸跡の広場で娘と一緒に大きな杉の木や街並みを眺めていました。暫くして、石段で下にくだろうとしたところ、たまたま娘が登りとは違う場所の石段を見つけました。西側(人吉城歴史館側)になると思いますが、小さな石段があります。そちらを下ると神社がありました。
何気なくお参りをしようと思い、娘と神殿に向かいましたが、荘厳な雰囲気が境内に漂っています。境内の看板を読むと『青井阿蘇神社』と書かれており、直ぐにスマホで確認したところ、本殿など5棟の建造物が国宝指定されており、とても歴史のある神社であることを知りました。造営されてからの歴史は長く、間もなく400年を迎えるそうです。
人吉を訪れて思った事
人吉は大人の旅から家族での旅まで、楽しみと思い出を与えてくれる魅力的な場所で、時間がユッタリと進む場所という表現がピッタリな町です。
朝、目が覚めてから球磨川沿いを歩くと、霧が町全体にかかりとても幻想的で、まるで墨絵の中を散歩しているような錯覚を覚えます。
その後、城跡の石段をユックリと昇り、二の丸跡辺りから街並みを眺める頃には霧が大分晴れてきます。綺麗な山並みの中心を青々とした球磨川が流れ、その川面を屋形船が下っていきます。私にとって、今を存分に楽しむことを改めて大切に感じられる瞬間です。
車で高速道の九州自動車道の人吉インターで降り、温泉郷まで向かうのも良し、のんびりと熊本のローカル鉄道『くま川鉄道』で移動するのも風情がありました。
まとめ
人吉は馴染みが無いという方も多いのではないでしょうか。しかし、私は人吉に強い魅力を感じています。
宿良し、食事良し、焼酎良し。その上、色々なアクティビティーや老舗巡りと楽しめることが満載です。また人吉では年間を通じて色々な催し物があります。
例えば春は、『人吉球磨はひなまつり』、夏は『釣りやラフティング』、秋は『鮎の簗(やな)、八女全国花火競技大会(八女市)』、その他にも『SL人吉』は冬以外の通年楽しめます。是非お立ち寄りください!
今回はヤモりんがお届けしました。ありがとうございました。