こんにちは、吉川 百です。
大体の用件が電話やメールで簡単に済むようになって久しいですよね。
でも、折に触れて心のこもった手書きのお便りを受け取ると、何だかとても嬉しいものではありませんか?
はがきに我流の絵を描き短い言葉を添えて送る、さりげない絵手紙。
事務的な用事や込み入った話題を長々とつづる手紙とはちょっと違い、いつもお世話になっている身近な方や、この頃あまりお目にかかっていない方へ、思い立った時に気楽に送れて大人気です。
そこで今回は、あなたも読む方も日本人に生まれて良かった!と思えるような、美しい秋の言葉をたくさんご紹介していきます。
豊かな秋色の言葉を駆使して、あなただけの雰囲気たっぷりな絵手紙を書いてみてくださいね。
■目次(クリックすると飛びます)
秋を感じさせる絵手紙に添える言葉
季節を感じてもらうために描く絵。
それに添える言葉というと、すぐに思いつくようでなかなか難しいですよね。
秋の代名詞と言っていくつかは思い浮かびますが、いろんなパターンのはがきを書こうとなると、レパートリーを増やしたくなるものです。
そこで、秋といえばこれという王道のキーワードから、少し珍しいけれど個性的に使えそうな言葉まで、情趣溢れる季節の言葉をご紹介します。
単語と共に、文章にする際に使えそうなアイデア、描く絵のヒントになる特徴なども挙げてありますのでご覧ください。
☆秋を感じる生き物
赤とんぼ・やんま・おにやんま、なども。
○鈴虫
りーんりーん、という鳴き声を表記しても情緒がありますね。
○松虫
ちんちろりん、という鳴き声が草むらなどから聞こえてきます。
○くつわ虫
がちゃがちゃ、と鳴きます。
○みの虫
昔から、秋の寂しさを句で詠む際に重宝された季語です。
○もず(百舌・鵙)
木の高い所などから、キーッ・キキキキキという感じで鳴きます。
○渡り鳥(雁や鴨など)
秋になると、北の方から飛来しますよね。
☆秋を感じる気候や時節の言葉
音楽や読書・スポーツ観戦とともに過ごす秋の夜長。
○つるべおとし(釣瓶落し)
秋の日の短さを表す言葉で、「つるべ」というのは井戸で水を汲む桶のことなんです。
○かんろ(寒露)
二十四節気のひとつで、露が寒々しく降りる様子を表します(10月8日頃のこと)。
○秋の暮(秋の夕暮れ、とも)
絵のアイデアがあれこれ出てきそうですし、文章の中に入れやすい言葉です。
○秋の空に関する言葉
秋晴れ・天高し・天の川・鰯雲(いわしぐも)・稲妻・秋時雨(あきしぐれ)
秋の植物や食べ物を使った絵手紙に添える言葉
ちょっとした感謝のお便りをする時にはお花など、植物の絵を描きたくなりませんか?
特に秋の植物は季節感を出しやすいですから、ぜひ題材に選んでいただきたいです。
そして、ユーモラスに仕上げて受け取る方に楽しんでもらうのにはうってつけの、食べ物をテーマにするのも素敵ですよね。
ここでは秋の植物や食べ物を使う絵手紙にオススメしたい言葉をお教えします。
☆秋を感じる植物の言葉
言わずと知れた秋の代名詞で、早い時期のものは初紅葉という言い方もします。
○コスモス(秋桜)
赤っぽい色、ピンクや白など色んな色があります。
○いちょう(銀杏)
あの黄金色が、なんとも美しくはがきを染めそうですね。
○秋の七草
萩・尾花・葛・なでしこ・女郎花・ふじばかま・桔梗のこと。
○すすき(芒)
哀愁があり、絵手紙にしたら、まさに絵になりそうです。
○彼岸花
曼珠沙華とも言い、あぜ道などに鮮やかな赤い花をつけます。
○ほおずき(鬼灯)
秋に赤く色づき、中の種を抜くと口に含んだときに音を鳴らすことができます。
○木の実に関する言葉
どんぐり(団栗)・しいの実・かしの実・くこの実・山椒の実
☆秋を感じる食べ物の言葉
いが栗・栗拾い・栗ご飯などの言葉も使えますね。
○ぶどう(葡萄)
色んな粒の大きさや形・色のぶどうがあります。
○柿
渋柿や甘柿という言葉も素敵ですし、俳句の季語では「柿の秋」という表現もします。
○その他の果物
梨・いちじく(無花果)・金柑
○きのこ
松茸・しめじ・椎茸・まいたけ。
○秋刀魚
これはもう、塩焼きの絵を描くしかありませんね。
○芋
里芋や馬鈴薯・さつまいもなど。
○秋茄子
秋茄子は嫁に食わすな、と言いますよね。
○新米
炊き立てのつやつやご飯を絵にしてみてください。
秋のイベントを紹介する絵手紙に添える言葉
行楽の秋というくらいですから、秋には行事が盛りだくさん!
催しへのご招待や報告などに、絵手紙を使ってみるのはどうでしょうか。
お子さんからおじいちゃんやおばあちゃんへ、初めての絵手紙を送ってみては?
地域によっては春に開催する所もありますが、なんといっても運動会は秋ですよね。
○紅葉狩り
紅葉の名所を訪ねることです。
○ぶどう狩り
ぶどう園でぶどうを摘むこと。
○稲刈り
実った稲を収穫する作業。
○秋祭り
神聖なお祭りから楽しいお祭りまで、色んな作品ができそうです。
○ハロウィーン
最近定着してきたイメージですが、絵のイメージが湧きやすく、楽しいお便りになりそうですね。
○美術展
年中あるものですが、芸術の秋を感じさせやすいテーマです。
○コンサート
これも美術展と同様、秋特有ではないですが、楽器や音符などは秋に似合います。
他の季節に添える言葉や絵手紙の書き方
当ブログでは、秋だけでなく他の季節に添える言葉や絵手紙の書き方についてもご紹介しています。宜しければ参考にしてくださいね。
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まとめ
私のお舅さんが絵手紙が好きで、好きすぎてはがきでは飽き足らなくなり、いつも何か大きな作品を制作しています。
墨の種類も色々あるようですし、絵の具も顔彩という日本画用のものがあるといいます。
クレヨンや色鉛筆・ポスターカラーまで、ありとあらゆる画材を自在に使って、とても楽しそうです。
お舅さんは、絵を描いた後で短い詩のような句のようなものを季節の言葉を入れてさらさらっと書き綴るのですが、時々は好きな和歌などを写し書きすることも。
「お元気ですか? 私は元気です」と書かなくても、秋刀魚を焼いて食べた思い出の絵と「もう一尾、今焼いてます」と一言書き添えれば、楽しく元気に過ごしていることを伝えられますよね。
決まったルールはないという絵手紙。
かしこまりたくないけど、温かくて心に残るお便りをあの人に届けたい。
そんな時は自由な発想で、秋色でいっぱいの心のこもった絵手紙を、ぜひ書いてみてくださいね。
最後までお読み頂き、ありがたく思います、吉川 百でした。